26日の大谷選手の会見で上がった疑問。
それは「通訳が、選手の口座にアクセスすることは可能なのか」という点だ。
MLB2球団で選手専属の通訳を担い、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での通訳経験もある小島 克典さんに話を伺った。
「通訳以外の仕事をすることも、しばしばある」
宮司キャスター:
きょうの会見で注目が集まったのはこちら。
「水原氏が、勝手に大谷選手の口座にアクセスしてブックメーカーに送金した」という言葉でした。
しかし、水原氏がどのようにして口座にアクセスしたのかは語られず、いまだ謎が多く残って
いる状況となっています。
小島さん、ご自身もMLBの通訳をされていましたが、通訳業務以外の仕事を選手から任されることも多いのでしょうか?
小島 克典氏:
当然、球団内での通訳が一番の仕事。しかし、スタジアムも1歩外に出たら異国の地。
「基本は通訳だけ」という範ちゅうには収まらない。道路標識1つとっても英語だし、身の周りのケア、選手の安全確保も仕事の1つ。通訳以外の仕事をすることもしばしば、多岐にわたる。
宮司キャスター:
大谷選手は「同意なく口座にアクセスした」と語っていましたが、通訳が選手の口座にアクセスすることは可能なのでしょうか?
小島 克典氏:
アメリカで生活をしていると、例えば電話代とか電気代とかガス代とか水道代とかって、光熱費が、日本のように口座から自動で引き落としってないんですね。それの支払いって、結構面倒くさいんですよ。すごくちっちゃなことなんですけど、ストレスなので、そういう経費を支払うための小口の現金口座を任されていた可能性はゼロではないかな。言葉がわからないので、「小口の口座だけは、通訳さん、お願い」って言われてるケースはゼロではないと思います。
宮司キャスター:
26日朝、投球練習を再開した大谷選手。”二刀流復活”に期待が高まる中、プレーに影響が出ないよう問題の解決が急がれます。
(「イット!」 3月26日放送より)