卓球の元日本代表・福原愛さんとその代理人と、元夫の江宏傑さんの代理人が、あす15日、日本外国特派員協会で会見することが分かった。福原さんと、江さんは長男の親権をめぐり対立していた。

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会見の冒頭で福原さん自身が、和解が成立したことを説明するとみられている。

長男の引き渡し問題が表面化したきっかけは、元夫・江宏傑さんが2023年7月に行った記者会見だった。

江さんは会見で、「7月20日に日本の裁判所の審判結果を受け取りました。福原愛さんに対し、息子を私に引き渡すように命じる内容です。『早く息子に会いたい』ということを申し上げたいです」と語った。

江さんは、日本の裁判所から福原さんが台湾から連れて帰った長男を引き渡すよう、「保全命令」が出たことを明らかにした。

これに対し福原さん側は声明文で、「親権をめぐる私的な問題を劇場的に見世物にして、ひたすら母親に圧力をかけるのが狙いであるかのように見えます」と反論した。

福原さんが台湾の「卓球王子」と呼ばれた江さんとの結婚を発表したのは2016年9月。日本と台湾の両方で結婚会見を開くなどして話題を集めた。

その後2人の子どもに恵まれたが、2021年7月に離婚。2人の子どもは、離婚後も元夫婦の双方が親権を持つ「共同親権で合意した」としていた。

ところが、福原さんが2022年の夏休みに、子どもたちに会うために台湾を訪れた際、長男だけを日本に連れて帰り、台湾に戻すことを拒んだまま、連絡も途絶えたと江さん側が主張するに至ったのだ。

法廷闘争にまで発展した長男引き渡し問題。関係者によると、互いに協力して育児を行うことなどを条件に、和解が成立したという。

元夫の江宏傑さんは10日、インスタグラムに穏やかな表情で6歳の長女と手をつないだ親子写真を投稿した。ディズニーランドを満喫したのだという。

福原さんと一緒にいる長男については、いったん江さんに引き渡されるということですが、親権は「共同親権」になる見通しだ。

和解成立に関する記者会見は、15日午後2時から日本外国特派員協会で行われる。

福原さんは、どのような言葉でここまでの経緯を説明するのか注目される。

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