高校通算140本のホームランを放ち、アメリカの名門・スタンフォード大学への入学が決まった注目のスラッガー・花巻東高校の佐々木麟太郎選手が20日報道陣の取材に応じ、「世界でもトップの大学であるというのは重々承知している」「そこで勉強させて頂く、野球選手としてプレーさせて頂くのは光栄ですし誇りに思っています」と述べた。

また、野球と学業の両立については、「野球だけにこだわっていないですし、学業の面もこだわっている面があった」「いろんな言語・文化、いろんな思考をもつ方々と出会って交流させて頂いて、より高い知識や知恵・思考を構築したい。ここはモチベーションにしながら、野球も練習は続けています」と決意を述べた。

現在は「言語の習得が最優先」として英語の学習を続けていて、「4月から単位も取れる形なので、なるべく早く行ってさらに勉強をしたい」と話した。

また高校の先輩でもあり、メジャーリーグで活躍する菊池雄星投手と大谷翔平選手については、「小さい頃から大変お世話になってきた」「自分は野球選手として未熟ですし、一歩でも近づけるように頑張りたい」としつつ、「機会があれば色々アドバイスだったりご指導頂きたいなと感じています」と話した。

大学入学後の将来について聞かれると、「しっかり勉強もそうですし、野球もできる人間になるというのは、人間・佐々木麟太郎の人生の大きなテーマ。そこを目指しながら学業も野球も学んで行ければ良いなと思います」と、学業と野球の二刀流への決意を述べた。

スタンフォード大学は、イギリスの教育誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」の2024年版世界大学ランキングではオックスフォード大に次ぐ、2位だ。日本の大学で最高だったのは東京大学で29位。大学のホームページによると、大学ゆかりのノーベル賞を受賞者は存命の人だけで20人もいる。分野も化学、物理学、医学、経済学と幅広い。

学費は4年間で約5000万円と超高額だが、佐々木選手はフルスカラシップ入学で、学費は全額が免除される。また、寮費や食費も4年間で約1700万円にのぼるが、寮費も免除される。

また野球部も、大学ナンバーワンを決める大会に3年連続で出場している強豪だ。

佐々木選手は、研究の環境や質、学生への教育などで世界トップクラスの超名門大学で、野球と勉学の文武両道のチャレンジを始めることになる。

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プライムオンライン編集部
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