香り、味わい、果肉のつぶつぶ感が魅力
――IJOOZの自販機が生まれたきっかけは?
弊社の創業者がもともとエンジニアだったこと、息子がオレンジジュースのファンなこともあり、自販機での提供に興味を持ったと聞いています。(シンガポールの本社は)2016年に創業しました。
――果実はどんな流れで生搾りジュースになる?
ざっくりですが、まずは果実の洗浄と合わせて、目視で品質や状態を確認します。適さないものはここで取り除きます。各地に冷蔵保管用の倉庫があり、ここから自販機まで運んで補充します。自販機の内部では、コンベアで必要分が運ばれ、抽出用の機械で搾られてカップに注がれます。皮は自販機の下側にたまるようになっています。
――従来のオレンジジュースとは何が違う?
生搾りならではの香り、味わい、果肉のつぶつぶ感などを楽しめることですね。果実は一定の甘さの基準をクリアしたものを使用していますし、オレンジは酸味やみずみずしさ、果肉感などが季節で変わるので、そうした違いが楽しめるところも魅力です。
――原料にオレンジを選んだ理由は?
ジュースとしての需要、果実の冷蔵保管のしやすさ、将来的なビジネス面などを考慮して、オレンジとなりました。使用している果実はアメリカ産とオーストラリア産で、弊社の基準を満たすものを作っている農家から仕入れています。
自販機の情報はリアルタイムで管理
――自販機の状態はどのように管理している?
自販機にはそれぞれSIMカードを搭載しており、果実・カップ・フィルムの残数といった情報は専用のシステムがリアルタイムで管理しています。残数が少なくなったり、メンテナンスが必要になったりしたときは、スタッフが現地で補充や対応をします。
――日本のマーケットに参入した狙いは?
日本には数年前から、同業他社が生搾りオレンジジュースの自販機を先行設置しているのですが、弊社はOEMとしてそちらに自販機を卸売していました。そのため、以前は協業関係にありまして、現在は純粋に競争として、お客様に好きな方を選んでいただいている形ですね。日本は世界的に見ても“自販機大国”であると考えています。
――人気の理由は?どんな人が購入している?
おいしいのはもちろん、価格帯や内容量も影響していると思います。オレンジは1玉100円ほどするので、4玉搾ったジュースが350円で味わえる、手ごろさもあるのではないでしょうか。顧客の年代や傾向はさまざまで、設置場所によりますね。ビジネス街はサラリーマン、商業施設ではファミリーや学生、子ども。観光地では外国人の利用が多いです。
