腹部手術を受けていたイギリスのキャサリン妃が、29日に退院を発表。病状は回復傾向で、ウィンザーの自宅で療養を続ける予定。また、前立腺肥大治療を受けていたチャールズ国王も退院し、献身的に付き添ったカミラ王妃の姿に注目が集まった。

回復傾向のキャサリン妃

イギリス王室は29日、腹部手術のため入院していた、ウィリアム皇太子の妻・キャサリン妃が無事退院したと発表した。

キャサリン妃は回復傾向にあり、今後はロンドン郊外のウィンザーにある自宅で療養を続ける予定だ。

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キャサリン妃は、入院先の看護師らに感謝の意を示すとともに、世界中から寄せられたお見舞いの言葉に、家族全員で感謝していると述べたという。

公務への復帰は、3月末のキリスト教の復活祭「イースター」後になる見通しだ。

同じ29日、前立腺肥大の治療のため同じ病院に入院していたチャールズ国王も、カミラ王妃に付き添われ、退院。チャールズ国王とキャサリン妃、2人そろって退院発表ということになった。

このニュースについて取材センター室長・立石修がお伝えする。

チャールズ国王は退院の様子を見ると、しっかりした足取りで元気そうだ。横に付き添っていたのが妻のカミラ王妃だが、イギリスのメディアではカミラ王妃の献身的な付き添いにも、注目が集まっていた。

カミラ王妃は国王の入院以来、連日病院を訪れる姿が撮影されていた。27日は昼と夕方の1日2回病院を訪問し、異例と評するメディアもあった。

75歳と76歳の夫婦愛で病気も乗り切った。どうしても、ダイアナ元妃とチャールズ国王の間に入ってしまった印象があるカミラ王妃だが、ぶれない姿勢で独特の存在感がイギリス国内でも評価されつつある。

国民の健康意識が高まる

今回は、王室の健康問題に関する素早い情報公開が注目されている。

国王が「前立腺肥大」という病名を公表したことで、イギリスでは同世代の男性などの関心が集まっているそうだ。

国王が病状を発表した18日には、イギリスの国民医療サービスのウェブサイトの、前立腺肥大に関するページに5秒に1回アクセスがあり、数日間でアクセス数が大幅に増加した。

イギリス王室も「健康問題に対する国民の意識が高まっていることを喜ばしく思う」との声明を出している。

一方で、キャサリン妃も退院ということだが、姿が見えないのが気がかりだ。

キャサリン妃は、かつては出産直後もヒール姿で退院する姿をカメラに見せたりしていて、体力的にも元気な女性のイメージがある。しかし、今回は映像が公開されていない。

病名も「腹部の手術」との表現に留まっている。これは、プライバシーなども配慮の上だと思われる。

病状は順調に回復していて、自宅のあるウィンザー城で療養に当たるという。公務に戻ってくるまでは、数カ月必要とのことだが、元気な姿で戻ってきて欲しい。
(「イット!」 1月30日放送より)

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