備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボ。穏やかと言われる瀬戸内海で発生する地震。近年、観測される震度1以上の回数も増加傾向にあり、地震のリスクが高いことも明らかになってきた。

予断許さぬ地震活動

風光明媚で穏やかと言われる瀬戸内海。しかし決して、地震と無縁というわけではない。

この記事の画像(5枚)

1月21日、三豊市や観音寺市で震度2を観測した地震。

震源は香川県の西、瀬戸内海中部だった。
この辺りを震源とする地震は約8カ月ぶりで、SNS上には「珍しい」「不安」「不気味」といった声が上がった。

瀬戸内海中部を震源とする地震の発生状況を詳しく見ると、気になるデータがある。震度1以上を観測した地震は過去50年で55回。

これを10年ずつに区切ってみると、10回前後で推移していたものが、直近10年では24回。数字だけ見ると、大きく増えている。

この付近には、国が地震の発生を最も警戒すべきだとするSランクの活断層・中央構造線断層帯がある。

また、安芸灘から豊後水道の海域で周期的に発生する芸予地震、そして、それよりはるかに大きな被害が想定される南海トラフ巨大地震など、瀬戸内海周辺は常に地震のリスクをはらんでいる。

防災士・新田俊介記者
防災士・新田俊介記者

そこで、押さえてほしいツボは「地震への備え」。

能登半島地震は元日に発生した。日本ではいつどこにいても地震による強い揺れに見舞われるおそれがあるため、わが事として備えを進めよう。

(岡山放送)

岡山放送
岡山放送

岡山・香川の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。