とろけるような食感とコクのある味わいを楽しめる、兵庫・三田市のブランド牛「三田牛」。このブランド牛を生産する牧場を訪ねると、牛が意外なもので寒さをしのいでいた。

寒さから子牛を守る “専用コート”開発

取材班がやって来たのは、兵庫・三田市の牧場。

専用に開発された防寒コートを着た子牛(兵庫・三田市 勢戸牧場)
専用に開発された防寒コートを着た子牛(兵庫・三田市 勢戸牧場)
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そこで子牛が着ていたのは、専用に開発された防寒コート。まず後ろ足の方からコートを通し、次にファスナーを尻尾側から首側に向かって閉めれば完了だ。

牛は寒さに弱い動物で、子牛のうちは特に注意が必要だという
牛は寒さに弱い動物で、子牛のうちは特に注意が必要だという

牛は寒さに弱い動物。勢戸牧場の小泉大智さんは「子牛のうちは、寒さの影響で(最悪の場合)死んでしまったりすることがある」と話す。

約3年前、作業服を販売する会社が開発
約3年前、作業服を販売する会社が開発

そこで約3年前、作業服を販売する会社が開発したのが、この子牛用防寒コート「モーっとほっと」。熱をためる蓄熱素材を表面に使い、裏側はアルミ加工で子牛の体温を逃さない作りだという。

株式会社オオツキ 商品開発部 大槻恵美さん:
(本州の牛舎では)着せてからは、今まで上から赤外線ヒーターがつるされていたんですが、それを使うことがなくなったと言われることが増えました。

「それを使うことがなくなったと言われることが増えました」
「それを使うことがなくなったと言われることが増えました」

着せることで温度を3℃上げる効果があり、暖房費の軽減にもつながっているということだ。

勢戸牧場 小泉大智さん:
(防寒コートを)着ていない牛と比べると、おなかを壊すことが減ったり、発熱することが減ったと思います。

暖房費の軽減にもつながっているという
暖房費の軽減にもつながっているという

世界に名だたる日本のブランド牛。暖房費が高騰する中、その大切な命を守る工夫が牧場経営を支えている。
(「イット!」1月24日放送)

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