阿蘇中岳の火山活動が高まっているとして1月23日、噴火警戒レベルが「レベル1」から「2」に引き上げられた。これに伴い、火口周辺1kmの範囲では立ち入りが規制された。

噴火警戒レベルを「2」に引き上げ

福岡管区気象台は1月23日午後3時に阿蘇中岳第一火口の「火口周辺警報」を発表。噴火警戒レベルを「レベル2・火口周辺規制」に引き上げ、火口から約1kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけている。

噴火警戒レベルを「2」に引き上げ
噴火警戒レベルを「2」に引き上げ
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気象台によると、1月23日に行った現地調査で火山ガスの放出量が1日当たり2000トンと多い状態だったことや、地下のマグマだまりの膨らみを示す基線の伸びが見られたことからレベルを引き上げたということだ。

噴火警戒レベル引き上げの要因
噴火警戒レベル引き上げの要因

これを受け、阿蘇火山防災会議協議会は、火口周辺1kmの範囲の立ち入り規制を始めた。

火口周辺の立ち入り規制開始
火口周辺の立ち入り規制開始

また、中岳の火山活動を研究する京都大学の大倉敬宏教授は「まだ変化としてはそれほど大きいものではない。噴火警戒レベル2の規制の範囲を守って行動してほしい」と話している。
噴火警戒レベルが「2」となるのは2023年3月以来、10カ月ぶりだ。

(テレビ熊本)

テレビ熊本
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