2024年3月の北陸新幹線・福井開業まで残り約2カ月となり、福井でも観光客をもてなす動きが本格化している。
南越前町では宿場町の魅力を堪能してもらおうと、築約90年の古民家を改装し、宿泊施設として1棟貸しする。2人利用、1泊朝食付きで7万9,000円。観光拠点としての役割も見込む。

築90年の伝統建物が宿泊施設に

かつて北陸道の宿場町として栄えた今庄宿。伝統的な建物が並ぶ場所に宿泊施設がオープンする。

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国の重要伝統的建造物群保存地区になっている南越前町の今庄宿。昭和初期に建てられ2015年から空き家となっていた古民家が、一棟貸しの宿泊施設に生まれ変わった。

人口減少の影響で空き家の増加が課題となる中、地元建設業者が伝統的な民家を残したいとリノベーションに着手し、2023年10月に完成した。

内装には、越前和紙や越前漆器など福井の伝統工芸が散りばめられている。観光客を呼び込む拠点を目指し、周囲へのにぎわい波及効果も図る考えだ。

「現代にも合うようにリノベーション」

佐々木菜緒記者:
階段を上ると、2階は建物の梁や柱が見えるつくりになっていて、土壁は昭和時代のものがそのまま残っています。温かみのある空間となっています

2階には元々3部屋あったが、天井と一部屋を壊して梁と柱の力強さを強調。寝室の土壁は、過去のリフォームで隠れていた部分をあえてそのまま生かした。

改装した貢真弓さん:
昔のものを残したいという思い。現代にも合うようにリノベーションした。まずは県内の人に今庄の魅力を再確認してほしい。そして県外の人にも福井の宿場町今庄を知ってほしい

1泊朝食付きで2人利用の場合、料金は7万9,000円。最大7人まで宿泊可能で、北陸新幹線の福井開業前日の3月15日にオープンする。

(福井テレビ)

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