1月1日、最大震度7を観測した能登半島地震が発生した。石川の隣、福井でも最大震度5強の地震が襲った。発生から1週間、福井では防災グッズの売り上げが前年比1,000倍となるなど、防災意識が高まっている。

「“冬用”の防災用品を買いそろえに」

福井県内では、あわら市で震度5強、福井市と坂井市で震度5弱を観測するなど、県内全域が大きく揺れた。

この記事の画像(7枚)

坂井市のスーパーセンター「プラント2坂井店」には、地震発生の翌日から万が一に備えるため、大勢の買い物客が訪れている。

坂井市のスーパーセンター「プラント2坂井店」には、防災用品などを買い求めに多くの客が
坂井市のスーパーセンター「プラント2坂井店」には、防災用品などを買い求めに多くの客が

あわら市からの買い物客は「揺れて怖い。口腔ケア用品や食料、足を守る靴下などを購入している」と答えた。坂井市から訪れた人は「防災用品が夏のものだったので、冬用のものを買いそろえている」、県職員は「今後、被災地に行く業務がある。防災グッズをそろえたいと思って来た」と準備を進めていた。

防災関連良品は前年比1000倍以上で推移

この店では、入り口すぐのところに飲料水が積んである。通常であれば女性記者の背丈ほどまで用意してあるということだが、商品が少ない状態で、取材した日は、2リットルのペットボトルが売り切れ、500ミリリットルしか残っていなかった。

「プラント」によると、人々が真っ先に買い求めたのは“水”だった。石川県にある店舗はもちろん、福井の店舗でも、2日の開店と同時に大勢の客が水を購入した。前年同期比で約40倍の売り上げとなっている。

また、簡易トイレやアルミの保温シートといった防災関連の商品が品薄となっている。この店舗での売り上げは、前年同期と比べて1,000倍以上で推移しているという。

プラント商品本部の恩田将功さんは「簡易トイレはすぐに売り切れてしまった」と振り返る。

プラント商品本部・恩田将功さん:
発熱材を使ってどこでも湯沸かしできる商品がある。レトルト食品なども温めることができるため、非常に重宝する。あとはアルミの保温シート。体温の冷えを抑えることができる

一部の防災グッズは被災地に優先的に届けられるため、入荷のめどは立っていない。

(福井テレビ)

福井テレビ
福井テレビ

福井の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。