1月2日、羽田空港で発生した航空機同士の衝突事故。

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激しく炎上する日本航空の旅客機から、乗員乗客379人全員が無事に“18分”で脱出したことについて、世界から「奇跡だ」などの声が上がっています。

激しく燃え上がる翼
激しく燃え上がる翼

乗客らはどのように18分で脱出できたのか。機内ではなにが起きていたのか?「めざまし8」は、事故発生時機内にいた、乗客の親子を取材しました。

緊迫する機内と脱出するまでの一部始終

めざまし8に事故発生当時のことを語ってくれたのは、家族旅行の帰りだったという50代の父親と10代の息子です。2人は機内中央部・右側の座席に座っていたといいます。

衝突直後に撮られた映像には、右側の翼から炎が上がり、恐怖におびえる声が。

「燃えてる燃えてる!なんか…焦げ臭い!なにこれ!火出てる火出てる!」
「うそ…」

中央部右側に座っていた乗客(10代):
衝撃を受けて熱を感じたので窓を見ると、炎が出ている感じで…。
乗客みんな燃えているのに気づいて、この辺からだいぶ炎が見えていたので、みんな焦っている感じでした。

実はこの時、反対側の左の翼からは、さらに大きな炎が上がっていました。

炎でオレンジ色に染まる窓
炎でオレンジ色に染まる窓

窓の外は、一面、オレンジ色に染まり、明かりの消えた機内には、客室乗務員が指示をする声と幼い子供たちの泣き声が響きます。

客室乗務員「荷物を取り出さないでください!荷物を取り出さないで下さい!ご協力をお願いします!」

中央部右側に座っていた乗客(10代):
みんな身を低くして口と鼻を塞いで。荷物を取り出そうとする人もいたので、本当にどうしたらいいか…混乱って感じでしたね。不安と恐怖はありました。

何が起きているのか全くわからず、乗務員の指示に従うだけだったといいます。

中央部右側に座っていた乗客(10代):
前の方の人たちが前方に移動して逃げていくのが分かったので、ついていったら、脱出用のスライダーがあったのでそこから逃げたと。体感ですけど…着陸してからだと、6~7分後くらい。長いなとは感じましたね。

機内から脱出するためのスライダー
機内から脱出するためのスライダー

着のみ着のまま、前方の非常口から脱出した2人。
目に入ってきたのは、避難する乗客と燃える翼。そこには、現実とは思えない光景が広がっていました。

燃え上がる翼と避難する乗客たち
燃え上がる翼と避難する乗客たち

中央部右側に座っていた乗客(10代):
逃げてきたタイミングで、エンジンから火を噴いてますし煙も上がってるんで、「ちょっと事故っちゃった」という感じじゃないのが分かって。
機体の向きも完全に傾いちゃって、かなり火も回ってきて。もしこの時まで中にいたら、多分助かってなかったかなというくらい。

中央部右側に座っていた乗客(50代):
完全に火が中に回っている感じです。

完全に炎に包まれた機体
完全に炎に包まれた機体

衝突から48分後には完全に炎に包まれた機体。しかし、乗客乗員は全員、無事に脱出することができました。
(めざまし8 1月4日放送)