羽田空港で、日本航空と海上保安庁の航空機が衝突・炎上した事故で、日本航空の客室乗務員は自らの判断で脱出用シューターを出していたことがわかった。

CAの判断で脱出用シューター出していた

警視庁による検証が続く
警視庁による検証が続く
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永田亘記者:
滑走路に残されたままの機体の現場検証は2日目を迎えた。警視庁の捜査員が、計測をするなどして慎重に検証を行っている。

警視庁は、入院中の海保機の機長に話を聴いているほか、日本航空の乗客などへの聴取も始めたという。

一方、事故直後から脱出までの日本航空機内の詳しい状況が明らかになってきた。

機内から炎が見えるのがわかる
機内から炎が見えるのがわかる

衝突の直後、客室乗務員らは8カ所ある脱出口のうち5カ所からは炎が見えたため使用を断念し3カ所からの脱出を決めた。

通常、機長らから指示が出されるインターフォンが使えなくなっていたため、機内後部にいた客室乗務員は自らの判断で脱出用シューターを出していたことがわかった。

乗客・乗員379人全員の脱出が完了したのは着陸から18分後だったという。

国の運輸安全委員会も4日朝から乗務員への聞き取り始めていて、さらに詳しい状況を調べている。

発着便への影響

一方、事故から3日目となった4日も全国各地の空港で影響が続いている。

北海道の新千歳空港では3日夜から4日にかけて約200人の利用客が夜を明かした。

また、3日に引き続き4日も羽田空港を発着する国内線の便に欠航が出ていて、日本航空では68便、全日空では65便が欠航となっていて、合わせて2万8400人以上に影響が出る見込み。

5日以降についても欠航や遅れが出る恐れがあるので、最新の運航情報に注意が必要だ。
(「Live News days」1月4日放送より)

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