2024 年度、一万円札の肖像が福澤諭吉から渋沢栄一に交代する。通常、紙幣のデザイン変更は約20年に一度とされているが、福澤諭吉は何と史上最長の40年も活躍。大分県中津市が誇る偉人「福澤諭吉」を讃えつつ、中津市民の福澤諭吉愛を取材した。

一万円札の顔「福澤諭吉」

明治を代表する文化人で慶應義塾の創立者として知られる福澤諭吉。18歳までを中津で過ごし、その後、国内外でさまざまな学びを重ね「学問のすゝめ」などを著作した。

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さらに1984年には聖徳太子に代わり一万円札の顔となり、知名度は一気に頂点へ!その福澤諭吉の一万円札がなくなっちゃう?

「不滅の福澤プロジェクト」

惜しむ声が多い中、立ち上がったのが、一万円札として史上最長の40年活躍した福澤諭吉の功績を後世に伝えていく「不滅の福澤プロジェクト」。
例えば駅構内には、JR中津駅全面協力のもと、のぼりや功績を伝える広告を掲示。さらに、お土産コーナーも福澤さんで溢れている。

福澤愛を感じるこんなフォトスポットも。
本の形になっていて、裏面にはあの有名な言葉「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」が刻まれている。

駅のホームにもビルの上にも大きな愛

さらに、駅のホームでも大きな福澤愛を発見!電車から降り立ったらすぐにド~ン!と福澤諭吉!

なんとビルの上にも巨大な像が⁉福澤諭吉像があるのは ビジネスホテルの屋上。
高さは 約8メートル。一万円札が発行された年にホテルを建て始めたことから、着工記念にと銅像を建てたんだそう。
駅に行き交う人々を見守ってくれている。

どうなる定番土産「お札せんべい」…

一万円札の顔が交代することで お悩み中の中津市民を発見⁉
中津マダム曰く、中津市民の手土産の定番に「お札せんべい」というものがあるという。

その噂の「お札せんべい」を40年程前から作っているのが「溪月堂」。
「お札せんべい」どうなっちゃうんですか…溪月堂の社長に聞いてみると…

「渋沢さんに代わって、もうやめてしまおうと思ってたんですが…福澤諭吉を残してほしいという声をたくさんいただいて、渋沢さんのせんべいも作って、福澤諭吉先生も残して、聖徳太子のせんべいも作ろうと」(溪月堂代表・田中秀雄さん)

渋沢さんのせんべいもすでに準備は終わり、いつでも販売できるという。
新旧セット販売も⁉

一万円札の肖像は代わっても、中津市民の福澤諭吉愛は不滅のようだ。

(テレビ大分)

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