鹿児島県が整備を予定している新たな総合体育館について、建設費の抑制を図るため「CM方式」の導入が決定し、4月上旬から事業者の公募を開始することが明らかになった。また、設計事業者についても梓設計・SUEP・東条設計の共同企業体が最優秀提案者に選定されており、2026年度内の契約締結に向けて準備が進んでいる。
CM方式で建設費の効率化を図る
県が鹿児島市のドルフィンポート跡地に整備予定の新総合体育館では、建設費抑制のため「CM方式」を導入する方針である。CM方式とは、専門家が発注者側である県の立場に立って工程やコストなどのマネジメント業務を行う手法で、建設プロジェクトの効率化と費用削減が期待される。

13日に開催された県議会文教観光委員会で、このCM方式について具体的なスケジュールが発表された。4月上旬から事業者の公募を行い、5月下旬に事業者を選定、6月上旬から業務委託を開始する予定となっている。

設計事業者は大差で最優秀提案者が決定
設計事業者の選定においては、県が進めていた公募で2月に公開プレゼンテーションが実施され、その結果、梓設計・SUEP・東条設計の共同企業体が最優秀提案者に選ばれた。この共同企業体の提案は、2つのアリーナをつり屋根でつなげるという革新的なデザインが特徴である。

13日には専門家で構成される委員会の審査報告書も公表され、最優秀提案者の評価内容が明らかになった。梓設計・SUEP・東条設計の共同企業体は100点満点中80.8点を獲得し、2番目の事業者に10点近い大差をつけての選定となった。この高い評価は、技術的な優秀性とデザインの独創性が評価された結果である。
2028年まで続く設計期間
今後のスケジュールについて、県と設計事業者は2026年度内に契約を締結する予定である。設計業務は4月から開始され、2028年7月まで約2年3か月にわたって実施される計画となっている。
新総合体育館の建設地となるドルフィンポート跡地は、鹿児島市の中心部に位置する重要な立地である。県民にとって利便性の高い場所での新施設整備は、地域のスポーツ振興や文化活動の拠点として大きな期待が寄せられている。
CM方式の導入により建設費の適正化を図りながら、つり屋根で結ばれた2つのアリーナという特徴的なデザインの実現に向けて、県は準備を進めている。県民の期待に応える質の高い総合体育館の完成が待ち望まれる中、今後の進展に注目が集まっている。
(動画で見る▶県が公募開始へ 新総合体育館で導入するCM方式とは?費用圧縮と工程管理の狙いを読む)
