2022年の大みそかに発生した山形・鶴岡市西目の土砂崩れを受け、周辺の4世帯に出されていた避難指示について鶴岡市は「当面の安全性が確保された」として、11月28日午後5時、約11カ月ぶりに避難指示を解除した。

4世帯13人…3世帯は年内帰宅へ

2022年の大みそかに発生し、2人が亡くなった鶴岡市西目の土砂崩れでは、現場付近の4世帯13人への避難指示を継続したうえで、県や市が復旧と安全対策の工事を進めてきた。

この記事の画像(5枚)

鶴岡市・皆川治市長:
本日(28日)午後5時をもって、西目地内の避難指示を解除するということで、ご異議ございませんか?はい、ありがとうございます

4世帯の避難指示の解除は、県の担当者も出席した市の災害対策本部会議で正式に決まり、発生以降続いた避難指示は約11カ月ぶりに全て解除された。

避難世帯の裏山の危険な土砂の搬出が終わり、28日に運用が始まった「地すべりの観測機器」と「警報装置」の正常な稼働が確認できたことで、住民の当面の安全性が確保されたことが理由だ。現場での安全対策工事は2023年度内をめどに引き続き行われ、付近の県道と市道の通行止めの解除については、工事の進捗(しんちょく)を見ながら検討するという。

鶴岡市・皆川治市長:
本格的な雪が降る前に帰宅ができる状況まで来られたことは関係者の尽力に感謝。直ちに避難している4世帯に連絡をして、すでに帰宅時期の意向は一定程度確認しているが、さらに具体的な調整を進めていきたい

市の意向調査に対し、4世帯のうち3世帯は年内の帰還を希望していて、今後引っ越しが行われる見通し。市では今後も、保健師による体調確認のほか、経済的な相談などにも応じながら被災前の生活に戻れるよう帰還をサポートする方針。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。