長崎県西彼杵半島の北部に位置する西海市。自然豊かな西海市の秋の味覚を存分に楽しんでもらい、地域の活性化にも繋げようという取り組みが進んでいる。

食の魅力を「丼」で知ってもらう

旬を迎え脂がのった西海市のブランド魚「光(みつ)ブリ」に、アジの王様とも呼ばれる「シマアジ」。さらに、タイやイサキ、イカなど8種類の海鮮がドドン!と乗った贅沢な一品。

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西海町の「割烹旅館 呼子」で味わえる「ひかり丼」だ。(2,000円税込み)

具材はその日の仕入れによって変わるが、シマアジは必ず食べることができる。

中村葉月アナウンサー:
すごい!脂がのっていて、この脂が甘い。シマアジは歯ごたえがあってプリプリで新鮮なのが伝わる。おいしい!

2023年10月から行われている「さいかい丼フェア」は西海市で秋に味わえる海の幸、山の幸を「丼」にして食の魅力を知ってもらうことや、「丼」を目当てに西海市内を訪れるきっかけにもしてもらおうと、16年前の2007年に始まった。

2023年は16店舗が腕によりをかけた28種類ものオリジナル「丼」を提供している。

割烹旅館 呼子 おかみ・横川ひでみさん:
西海の海でおいしいものが養殖されたりとれたりするので、それを楽しんで食べてもらうのがこだわり。(フェアの)おかげさまでたくさんの客に来てもらい、様々な方に知ってもらえた。

売り上げも増加傾向で2022年は2カ月間で、あわせて1万4,000杯以上売れた。
「丼」とあわせてほかのメニューを注文する客も多いということで、店側もフェアがもたらす波及効果に期待を寄せている。

ご飯だけじゃない!デザート丼も

さいかい丼はご飯の具材だけの話にとどまらない。甘いスイーツ丼もラインナップされている。西彼町の洋菓子店フレージュ近藤の「フルーツプリン丼」(1,500円税込み1時間前までの要予約)。

重さは通常販売しているプリンの5倍以上となる約600グラム。たっぷりのカスタードクリームにスポンジケーキ、生クリームが層になっている。

さらにサクサクの食感が楽しめるクッキーシューと地元でとれたミカンや桃、ブルーベリーのほか、長崎県産のブドウやメロンなどのフルーツがたっぷりのっている。

中村葉月アナウンサー:
ずっしり重たいです。ちょっと硬めでプリンは食べ応えがある。このカラメルもほろにがくて、カスタード、スポンジ、生クリームの層があるので1口でも満足感がある。

「フルーツプリン丼」は、家族でそろって食べる人が多いそうで、あまりの人気にフェアが終わった後にも注文が入ることもあるという。

フレージュ近藤・近藤晴哉さん:
みなさん、最初の反応は「え!」って感じだが、値段も1,500円とリーズナブルにしているので皆さんに食べてもらいたい。誕生日や記念日にも使ってもらえるようになってきたので、うれしい。

こうしたフェアをきっかけに店を知って県外から出向いてくれる客も増えている。

マイ箸持参で割引も

2023年も「SDGs企画」として「マイ箸」を持参するとドリンクや割引券のサービスが受けられるキャンペーンも行われている。(割り箸は対象外)

三方を海にかこまれ山々が広がる西海市独特の秋の恵みがてんこもりの「さいかい丼フェア」は11月いっぱい行われている。(2023年10月1日~11月30日)

(テレビ長崎)

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