全国で野生動物の出没が相次いでいるが、広島県三次(みよし)市では、クマがイノシシ用のわなにかかった。また、呉市では女児がサルにかまれる被害が相次いでいる。

檻の中で暴れるメスの大人のツキノワグマ

イノシシのわなにかかっていたのは、体長1メートル30センチ、体重78キロの大人のメスのツキノワグマ。

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果樹園の関係者:
きのう、カキの木のほうにクマが入って、木を折られて食べていた。一番奥にイノシシ用の箱わながあり、けさ、クマが入っていた

11月2日午前8時過ぎ、三次市の果樹園の関係者から「クマがイノシシ用のわなにかかっている」と、市に連絡があった。

クマは駆け付けた猟友会により駆除された。

けが人はなかったが、果樹園のカキやリンゴが食べられる被害が出た。

三次市では、クマの目撃情報が相次いでいて、9月末の時点で31件にもおよぶということだ。

サルは女児を追いかけ、足をつかみ噛む

一方、呉市ではサルによる被害も。

近隣住民:
あのフェンスにとまって、あそこにおるおると言っていたら、今度は木にあがってから揺さぶっていた

呉市によると、10月30日午後5時すぎ、弟と帰宅途中の小学2年生の女子児童が、サルに遭遇。声を上げて逃げたところ、サルが追いかけてきて足をつかみ、倒れた女の子の脇腹を引っかき、腰を噛んだという。

近隣住民:
きのう見たサルと、2、3日前に見たサルとは毛並みが違う。色がきのう見たのはちょっと濃い。ここ最近ずっと出ている。去年からずっと何年もいる

同じ町内では10月7日にも農作物を保管する倉庫で、4歳の女の子が右足のふくらはぎをサルにかまれ軽いけがをしたということだ。呉市は、下校時の見守りなど警戒を強めている。

(テレビ新広島)

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