本格的な冬に突入している東北地方。
物置のライトで浮かび上がったのは、冬眠しているはずのクマの姿でした。

クマを目撃した職員:
目撃情報として聞いていたが、目の当たりにすると、やっぱりいるんだなっていう。冬は冬眠するものと思っているので。

動画は1月9日、宮城・南三陸町で撮影されました。
午後11時ごろ、突然、住宅の物置に辺りをうかがうようにのそのそと侵入してきたのはクマ。

人感センサー付きのライトが消えても驚く様子はありません。
体長約1m20cmのクマは食べ物を探しているのか、あちこちのにおいをかいで歩き回ります。

すると、青いバケツに頭を突っ込んだクマ。
中には家庭ごみが入っていました。

その後、クマはバケツを倒し、物置を荒らし始めたのです。

この動画を撮影した町の職員は、物音を聞いて駆け付けた物置でクマと鉢合わせをしたといいます。

クマを目撃した職員:
(窓ガラスの)サッシをたたいて大きい音を出したが、きょとんとした顔でこっちを見て、そんなに驚くしぐさも見せないので、(人に)慣れているのかなと思う。

クマは逃げることなく物置に3分ほど居座り続けたといいます。

宮城県では、年が明けてから1月13日までで、クマの目撃や出没が28件確認されています。

動画と同じ個体とみられるクマが相次いで目撃されている南三陸町は、屋外に食べ物を置かないなど注意を呼びかけています。

クマを目撃した職員:
撮影した場所に置いていた発泡スチロールに(クマの)ひっかき傷があった。そこにはフルーツのキウイが2~3個入っていたと。

雪深い福島県の会津地方でもクマは目撃されました。

1月13日、喜多方市にある物置小屋で、丸まってわらの上で眠るクマを発見。
その後、市が設置した箱わなにかかり駆除されました。

目撃者:
雪がこんなに降ってからクマが動いているなんて初めて。

なぜ冬眠に入っているはずのクマが相次いで目撃されるのでしょうか。
専門家は、親グマが駆除され、冬眠の仕方を知らない若いクマが人里に出てきている可能性があると指摘します。

岩手大学農学部・山内貴義准教授:
冬眠の穴の探し方やいい場所を見つけられるという感じになるので、なかなか親と一緒に最初の年は冬眠しないと冬を越すのは難しい。どうしても人間に依存した場所の近くだと、何かしらの物音がして起こされてしまう可能性は十分考えられる。

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