10月18日、新潟市のJR越後線で80代女性の運転する軽乗用車が誤って線路内を走行した。帰宅時間帯に発生したまさかの事態。女性は、なぜ線路内に進入してしまったのだろうか。
駅も通過…軽乗用車が線路内を走行
18日午後8時過ぎ…線路の奥でハザードランプをつけて止まる1台の軽乗用車。
この記事の画像(11枚)JR越後線の寺尾駅のホームには、普通列車が停車したままの状態だ。
軽乗用車は、この寺尾駅のホームからわずか100mほどのところで立ち往生していた。
警察などによると、軽乗用車が進入したのは、新潟大学前駅と寺尾駅の間の踏切。
軽乗用車を運転する80代女性は、18日午後6時ごろ、踏切を越えた道路を左折するはずが、誤って踏切内を左折したという。
現場は、どの時間帯でも比較的交通量が多く、道の幅も広い踏切だった。
女性は、踏切内を左折したあとに線路内と気づいたものの切り返すことができず、次の踏切で抜け出そうと、寺尾駅も通過し、約480m走行したところで停車した。
危険な線路内走行 “免許返納”は…
この現場を目撃していた人は「ガガガガッと音が入ってきて、その後に電車が来た。車両と電車がぶつかる手前だった」と危険な状況だったことを語った。
帰宅時間帯に発生したまさかの事態に地元の人も驚きを隠せない。「駅まで行くなんて考えられない。運転していたら止まると思う。見通しも悪くない」
自ら警察に通報したという運転手の女性。警察とのやりとりを聞いたという人は「警察が『免許返しましょうね』と言ったら、『私は、腰とか膝とか病院に通わないといけない。返すつもりはない』と…」と話していたと明かす。
免許を返納するつもりはない一方で、「非常に反省している」と話していた女性。
ケガをした人はいなかったが、帰宅時間帯に内野駅から関屋駅の間が約3時間半にわたって運転を見合わせたほか、普通列車22本が運休するなど約5500人に影響が出たという。
(NST新潟総合テレビ)