走行中の電車の中で乗客を刺し、車内に火をつけた殺人未遂の罪などに問われている男に東京地裁立川支部は、懲役23年の判決を言い渡した。

服部恭太被告は2021年10月、「バットマン」の悪役、ジョーカーに似た格好をして、東京都内を走る京王線の電車の中で、男性をナイフで刺したうえ、車内にライターで火をつけて別の乗客12人を殺害しようとした罪などに問われている。

検察側は、「逃げ場の無い電車内での犯行で、多数の死傷者が出る危険性があった」と指摘して、服部被告に懲役25年を求刑していた。
一方の弁護側は、「ライターを投げた時には乗客は危険な場所から逃げていて、死亡する危険性があったとは言えない」と主張し、懲役12年が相当としていた。
東京地裁立川支部は7月31日の判決で、服部被告に対し懲役23年の実刑を言い渡した。