2023年に本格デビューを迎えた新品種「やまがた紅王」で初めての盗難被害。山形・天童市のサクランボ畑で、出荷を目前に控えていた「やまがた紅王」10万円分が盗まれた。

「怒りよりもショックが大きい」

盗難被害があったのは天童市寺津のサクランボ畑。6月19日午前5時半ごろ、畑の所有者の男性が、出荷前のやまがた紅王が軸ごともぎ取られていることに気づき、警察に通報した。

この記事の画像(5枚)

リポート:
本来ですと、上から赤い実がたくさんついているはずなのですが、こちらの枝は赤く濃く色がついた実がなっていたと思われるところだけ、ごっそりと取られていることがわかります

警察によると、盗まれたのは約5kgで時価10万円相当。やまがた紅王は、2023年本格デビューを迎えた期待の大玉の新品種で、天童市では19日に出荷が始まったばかりだった。

19日、天童市で行われたやまがた紅王の競りでは、大きさが4L以上の最高級規格「プレミアム」は、100グラム2,000円・換算すると1粒200円の高値で競り落とされた。

所有者によると、今回盗まれたやまがた紅王も、3Lから4Lの大きさに育っていたということで、最高級の「プレミアム」として販売できそうなものも多かったという。

畑の所有者:
いいところだけ盗まれた。収穫・選別して「5Lもあるかもしれない」と話していた。収穫の楽しみをつぶされ、怒りよりもショックのほうが大きい

県によると、やまがた紅王の盗難被害は今回が初めてだという。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。