沖縄県の宮古島周辺で起きた陸上自衛隊のヘリコプター事故で、犠牲となった10人の葬送式が6月18日、熊本市東区の健軍駐屯地で営まれた。式には岸田首相も参列し、「無念でならない」と弔辞を述べた。

岸田首相など約290人が参列

2023年4月、沖縄・宮古島周辺で起きた陸上自衛隊のヘリコプター事故では、当時の第8師団長・坂本雄一陸将など6人の死亡が確認され、行方不明の4人も状況から死亡したと判断されている。

この記事の画像(6枚)

葬送式は遺族や岸田首相、浜田防衛相や蒲島知事など約290人が参列。

式は非公開で行われ、自衛隊や参列者によると、国歌が演奏された後、儀仗隊による敬礼「ささげつつ」と参列者による黙とうが捧げられたという。

山根陸将「いまだに4人の隊員が…」

式の執行者で西部方面総監の山根寿一陸将は、「いまだに4人の隊員がご家族の元へ帰ることができない中、式を執り行うことになったのは、殉職した10人の指揮官として無念極まりない」と式辞を述べた。

そして岸田首相は、「強い覚悟と責任感を持って職務の遂行に全身全霊を捧げていた隊員を失ったことは、我が国にとって大きな痛手であり、無念でならない」と弔辞を述べた。

式では献花の後、儀仗隊による弔意を表す空砲「弔銃」が撃たれ、犠牲者を悼んだという。

蒲島熊本県知事や関係者は…

参列した蒲島知事は、次のように述べた。

蒲島知事:
とても厳粛な葬送式で岸田首相もいらっしゃって、国としては最大限の敬意をもって行われた葬送式ではないかと思う。遺族がたくさん来られていて、その中には小さいお子さんもいて、痛ましい気持ちになりました

また、参列した熊本県自衛隊家族会の光永邦保事務局長は次のように述べた。

熊本県自衛隊家族会 光永邦保事務局長:
大勢の方が集まられて、正面には10人の遺影があった。2カ月半たつが、事故の悲しみの大きさを感じた

(テレビ熊本)

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。