熊本市東区にある陸上自衛隊・西部方面音楽隊による第50回定期演奏会が、6月4日に開かれた。力強く美しい演奏は、集まった多くの観客を魅了した。

ヘリ事故犠牲者にささげる「黙とう」

来場者:
音質の良さに毎回感動していて、(聴いていて)心地いいところがすごい

6月4日、熊本県立劇場で開かれた陸上自衛隊・西部方面音楽隊による定期演奏会。50回の節目を迎えた2023年の演奏会は、特別な思いを抱いてのステージとなった。

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「黙とう」

4月、沖縄県の宮古島周辺で起きた陸自ヘリの事故で亡くなった坂本雄一前第8師団長はじめ、10人に黙とうがささげられた。

観客を引き付けた“歌姫”の独唱

讃美歌の一つ、「アメージング・グレイス」で美しい独唱を披露した女性は、西部方面音楽隊の“歌姫”水上珠奈陸士長だ。

水上珠奈陸士長は、西部方面音楽隊初めての声楽隊員として2022年10月に配属。海外の演奏会などでも美しい歌声を披露した。

来場者は「素敵な歌声と演奏で感動した」「ソプラノの女性の方(水上隊員)がすごくいい声で、びっくりした」と、水上隊員の歌声に魅了された。

初ステージを迎えた隊員も

今回、水上隊員と同期入隊の2人の隊員が、定期演奏会のステージに初めて立った。

ホルン担当・出野志朋1等陸士:
感動を与えられるような、人々の心の支えになれるようなことができたらいいなと思い、入隊を希望しました

テナーサックス担当・福田有希陸士長:
自衛隊の活動などを知っていただけるきっかけになったらいいなと

3月に着任した稲積英典音楽隊長の指揮の下、約50人の隊員が力強く美しい演奏を披露した。

水上珠奈陸士長:
演奏を通して(海外との)友好の架け橋の一助になればとても名誉だと思って日々頑張っています

西部方面音楽隊の記念すべき50回目の定期演奏会は大成功のうちに幕を下ろした。

(テレビ熊本)

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