即位後初めての外国への公式訪問として、インドネシアに滞在されている天皇皇后両陛下。

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6月17日、宿泊先となる首都ジャカルタのホテルに到着された際には、出迎えた現地の日本人学校の子どもたちに「何がお好きですか?」「部活は?」と、ひとりひとり声をかけられました。

子どもたち、ひとりひとりに声をかけられる両陛下
子どもたち、ひとりひとりに声をかけられる両陛下

去り際まで、子どもたちに手を振る皇后さまのお姿も。

去り際には子どもたちに手を振るお姿も
去り際には子どもたちに手を振るお姿も

両陛下とお話しすることができたジャカルタ在住の中学3年生・尾﨑祐翔さんは、その時のことをこう振り返ります。

両陛下とお話しする尾﨑さん(画面左)
両陛下とお話しする尾﨑さん(画面左)

尾﨑祐翔さん:
光栄に思っています。今でも震えているくらい。僕は最初緊張して、本当に頭が真っ白になったんですけど。僕たちと同じ目の高さに合わせてくださり、ゆっくり優しく話してくださったので、安心できました。

皇后さまの“気遣い”と国際交流への思い

この時の皇后さまのお召し物は、ラベンダー色のスーツ。陛下も淡いラベンダーのネクタイを着用されて、両陛下で色を合わせていらっしゃいます。 

皇室ファッションに詳しい青木淳子氏は、「天皇即位後、お二人が色を合わせるスタイルがよく見られるようになり、関係がうかがえる」と話します。

また、今回の皇后さまのお召し物について、こんな“心遣い”があるといいます。

青木淳子氏:
シンプルでありながら優雅で品格のある、雅子さまらしいファッションだと思いました。膝下丈のスカートには、後ろにスリットが入り、かがんだりするような動きやすさが考慮されていると思います。日本人学校の生徒の出迎えを受けられた時も、雅子さまは子どもたちの目線に合わせて、かがまれていました。

かがんで、子どもたちの目を見ながらお話しされる皇后さま
かがんで、子どもたちの目を見ながらお話しされる皇后さま

お二人揃っての国際親善は、約21年ぶりとなる両陛下。

フジテレビ皇室担当の橋本寿史解説委員は、皇后さまが療養中でありながら、今回のご訪問に至った背景には「国際交流」に対しての強い思いがあったのではないかといいます。

橋本寿史解説委員:
今回訪問されるにあたっては、体調というよりは、それよりも“強い気持ち”でご訪問されたいということだったと思います。また、現地での色々なことが工夫できると考えて、医師は同行しなかったと。即位後初めてということもあって、ご一緒に訪問されたいというお気持ちが強かったのだと思います。

橋本寿史解説委員:
国際交流というものに対しては、“相互理解”が大切だというのは上皇さまからの色々な思いを持っているのを受け継がれています。ですから雅子さまも高校時代、海外で過ごしながら「日本の事を知ってもらいたい」という思いをお持ちでしたし、相互理解という中での国際交流の大切さを、大変感じていらっしゃると思います。

(「めざまし8」6月19日放送)