陸上自衛隊の西部方面音楽隊に、2022年9月付で3人の若手隊員が配属された。2023年6月の定期演奏会に向け、仲間たちと練習に励む様子を取材した。

期待の新人を迎え演奏会に向け練習

熊本市東区にある健軍駐屯地内の西部方面音楽隊
熊本市東区にある健軍駐屯地内の西部方面音楽隊
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熊本市東区にある健軍駐屯地内の西部方面音楽隊は、約50人の隊員が所属し、自衛隊の式典や海外の軍楽祭などで演奏している。

音楽隊員になるには、自衛官採用試験と楽器の実技試験に合格する必要があり、倍率は例年約6倍。希望する楽器の演奏者が募集されない年もあるが、2022年9月付で3人の隊員が配属された。

声楽隊員・水上珠奈陸士長
声楽隊員・水上珠奈陸士長

ホールに美声を響き渡らせるのは、水上珠奈陸士長。西部方面音楽隊、初の「声楽隊員」として採用された。

水上珠奈陸士長:
昨年末の海外演奏に行ったことが自分の中ではとても大きな意義を感じて、演奏を通して(海外との)友好の懸け橋の一助になればとても名誉だと思って日々頑張っています

採用者2人目は、出野志朋1等陸士で担当はホルンだ。

出野志朋一等陸士:
東日本大震災で活躍している自衛隊の方々を見て、私も困っている人の役に立ちたいと思って(自衛隊を志した)。第14隊(音楽隊)の演奏を聴いて、私もこのように感動を与えられるような、人々の心の支えになれるようなことができたらいいなと思って(音楽隊の)入隊を希望しました

3人目はテナーサックス担当の福田有希陸士長。

テナーサックスを演奏する福田有希陸士長
テナーサックスを演奏する福田有希陸士長

福田有希陸士長:
自衛隊以外の方とお会いすることが一番多い部隊なので、自衛隊の活動などを知っていただけるきっかけになったらいいなと

3人は今、音楽隊の仲間とともに6月4日の定期演奏会に向けて練習に励んでいる。
この3人も参加する陸上自衛隊西部方面音楽隊第50回定期演奏会は、2023年6月4日に熊本県立劇場コンサートホールで開かれる。

(テレビ熊本)

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