「参院のドン」とも呼ばれた、青木幹雄元官房長官が亡くなったことを受け、与野党から悼む声が相次いだ。

老衰のため89歳で亡くなった青木氏は、自民党の参議院幹事長から官房長官として入閣して、小渕内閣を支えるなどし、政界引退後も総裁選挙の候補者があいさつに訪れるなど、大きな影響力を保ち続けた。

岸田首相「日本の政治において、偉大な功績を残された方であった。昨年11月に早稲田の大隈庭園を、2人で歩きながら話をさせていただいた。(その際に)激励をしていただいた」

自民党・小渕優子組織運動本部長「父(小渕元首相)亡きあと、(青木氏は)政治の世界の親代わりでもありました。なんかこう...大きな穴があいてしまった、そんな気持ちでいます」

青木氏が所属した派閥の会長を務める茂木幹事長は、「一層結束を図り発展に努めることで、青木氏の志をみんなで受け継ぎたい」と述べた。

また、立憲民主党の小沢一郎議員は、「常に義理と人情を重んじ、どんな相手でもしっかりと信頼関係を築いた」などと、青木氏をしのぶコメントを発表している。