長野県中野市で4人が死亡した事件で容疑者が散歩する女性2人を待ち伏せして襲った可能性があることが捜査関係者などへの取材でわかった。調べに対し容疑者は「2人からひとりぼっちだとののしられたと思っていた」と供述しているという。警察は一方的な思い込みで2人を襲った可能性もあるとみて調べている。
ほぼ毎日、女性2人は一緒に散歩
5月25日、中野市江部で女性2人が刺され、警察官2人が銃で撃たれて死亡した。このうち警察官1人を殺害した疑いで青木政憲容疑者(31)が逮捕・送検された。

事件の前日、防犯カメラに映った2人の女性。2人を知る人によると、黒い帽子を被った背の高い女性が村上幸枝さん、奥を歩くのが竹内靖子さん。

死亡した村上さんと竹内さんはほぼ毎日、一緒に散歩し、犯行時刻の午後4時半ころに容疑者の家の前を通ることが多かったという。
近くの住民:
(2人は)ほぼ毎日歩いている。だいたい夕方4時過ぎくらい。話しながら笑って歩いてる
「ぼっちと…」一方的な思い込みか
青木容疑者は最初に自宅の前で竹内さんを襲ったあと、逃げた村上さんを追いかけて刺し、さらに現場に駆けつけた警察官を撃ったと見られている。
調べに対し、容疑者は「2人からひとりぼっちだとののしられたと思っていた」と供述しているという。 警察は一方的な思い込みで待ち伏せして2人を襲った可能性もあるとみて調べている。

最初に襲った女性を自宅敷地に運ぶ
また、捜査関係者によると、青木容疑者は最初に襲った竹内さんを道路から自宅の敷地に台車で運んでいたという。

警察は隠そうとした可能性があるとみている。
遺体には多くの刺し傷があったという。
(長野放送)