夫と共謀して自分の子ども2人を殺害した罪に問われていた母親に、有罪評決が言い渡された。

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ロリ・バロウ被告は、夫のチャド・デイベル被告と共謀し、自分の子ども2人を殺害した罪や、デイベル被告の元妻殺害の共謀罪などに問われていた。

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5月12日、アメリカ・アイダホ州の裁判所の陪審はバロウ被告が起訴されていた罪全てに対して、有罪評決を言い渡した。

2019年の9月に目撃されたのを最後に行方不明になっていたバロウ被告の2人の子ども、当時7歳のJJ君と16歳のタイリーさんは、その9カ月後、デイベル被告の家の敷地内で遺体で発見された。

バロウ被告は、世界の終末論を信じる「ドゥームズ・デイ・カルト」を信仰しており、 2人の子どもをゾンビと呼び、「悪魔の世話はもううんざり」「子どもを連れ去ってほしい」などのメッセージをデイベル被告に送っていたことがわかっている。検察は、これらのメッセージの3週間後に2人は殺害されたと見ている。

この事件は全米で大きな注目を集め、バロウ被告は「ドゥームズデイ・ママ」と呼ばれた。6週間の公判中に60人の証人を召喚した検察側は、 バロウ被告はカルト信仰の一環としてデイベル被告と共に3人の殺害を計画した陰謀論者だと主張。

金と権力、性に貪欲で、デイベル被告との関係の障害になるものは自分の子どもであっても排除する意思があったとしている。

一方、最終弁論で弁護側は、これらの殺人の責任はバロウ被告の5番目の夫であるデイベル被告にあると主張。弁護側は「デイベル被告に会って1年で4人が死亡しました。証拠として出された1万5000のメッセージのうち、バロウ被告の陰謀がどこにあるでしょう?」と述べた。

有罪評決が言い渡された時、バロウ被告は感情を表に出すことなく冷静な様子で立っていたという。

JJくんの祖父、ウッドコックさんは評決後、裁判所の前で陪審員に感謝の言葉を述べるとともに、「パーティーは終わった。全ての良いことには終わりが来る。ロリ、終わったんだよ」と、バロン被告にメッセージを語った。

量刑が言い渡されるのは数カ月先の見通しで、バロウ被告は最大で仮釈放なしの終身刑が言い渡される可能性がある。また、夫のデイベル被告の裁判は2024年夏に始まる予定だという。

この事件については、行方不明になった子どもたちの捜索から、遺体の発見、2人の逮捕まで刻々とメディアで報道されてきた。すでに配信会社などでドキュメンタリー化されていて、全米を震撼させるニュースとなっている。

(FCIニューヨーク「FCI News Catch!」)

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