ぜいたくなアウトドア体験を手軽にできると人気の「グランピング」。島根・大田市の国立公園「三瓶山」に期間限定の施設がオープンした。
運営を手掛けるのは、大手自動車メーカーのグループ会社だ。得意の「移動」の技術を生かして、ここでしかできない体験を提供、国立公園の自然を満喫してもらう。

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肉厚の石見ポークのソテーに、地元食材を使ったパエリア。落ち着いた雰囲気のテントを出ると、目の前にそびえ立つのは三瓶山。広大な野原では、大自然を肌で感じられるアクティビティも体験できる。

好評だった「グランピング」がバージョンアップ

TSKさんいん中央テレビ・嶋村采音アナウンサー:
三瓶山の西ノ原、この大自然が広がるエリアで、今年も「グランピング」が始まりました

国立公園・三瓶山の西の原エリアに、4月28日にオープンしたグランピング施設「グランスケープ」。

2022年、2カ月間限定でオープンし、利用者に好評だったことから、2023年は期間を延長、テント数も増やして「バージョンアップ」した。

グランピングの醍醐味は、手ぶら感覚で豪華なキャンプを体験できることだ。用意されたテントの中を見た嶋村アナウンサーも「広いですね。外の大自然とはまた違う、落ち着いた雰囲気が広がっています」と、早速くつろいだ。

テントの中で嶋村アナもリラックス
テントの中で嶋村アナもリラックス

ウッドベースのシンプルなでデザインで、リラックスできる空間が広がっている。(1泊2食付き49,500円)

最高のロケーションでこだわりの料理を…

また、地元の食材がふんだんに使われたパエリアに…。

自家製ソースが添えられた石見ポークなど、料理にもこだわっている。

今シーズンはキッズプレートも用意され、子どもから大人まで楽しめるよう、至るところに工夫が凝らされている。

小型電気自動車で温泉街にも訪問

テントを出ると三瓶山を一望できる、最高のロケーションだ。すべてのテントから三瓶山が見えるようレイアウトされている。

目の前にそびえ立つ三瓶山
目の前にそびえ立つ三瓶山

国立公園の雄大な自然の中で、この施設ならではという体験も用意されていた。それは電動モビリティだ。

TSKさんいん中央テレビ・嶋村采音アナウンサー:
操作が簡単なので気軽に楽しめます。風が気持ちいい!

さらに、近くの三瓶温泉街まで足を伸ばせるよう、小型電気自動車も貸し出される。

このグランピング施設は、国立公園の利用者を増やす事業の一環で、環境省から補助金を受け、大手自動車メーカー・トヨタのグループ会社「トヨタ・コニック・プロ」などが企画した。
県内外から観光客を呼び込み、三瓶山とその周辺の魅力を再認識してもらい、国立公園利用者の満足度を向上させるのが狙いだ。

トヨタ・コニック・プロ・伊瀬知英恵さん:
鳥の声や風の音などを存分に楽しんでほしいですし、夜は星がすごくきれいなので、人工的な明かりがない中で、ぜひ夜空を見上げていただければと思います

大自然の中で楽しむ、非日常のキャンプ体験。国立公園の自然を生かした新しいスタイルの観光は、コロナ後の新しい生活様式ともマッチし、今後、広がりを見せそうだ。

(TSKさんいん中央テレビ)

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TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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