福岡・北九州市小倉南区のカルスト台地で有名な「平尾台」近くの国道沿いで、数年前から大量のクギが捨てられ続けていることが分かった。近所の住民からは困惑の声が上がっている。

なぜ…路上に散乱したクギ

小川ひとみリポーター:
平尾台のすぐ近くの国道です。歩道の脇を見てみますと、このように10cmを超えるクギが1本、そして奥にも曲がったクギが1本落ちています

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路上で複数のクギが見つかっているのは、観光名所の「平尾台」へと続く北九州市小倉南区小森の国道322号線沿い。
ボランティアで清掃活動をしている近くの男性によると、4月の上旬にも路上にクギが散乱していたという。

清掃ボランティアの男性:
クギはここに置かれていましたね。ゴミを拾っていくときに「あらっ」と思って

路上に散乱したクギは、長いものから短いものまで様々な種類があり、中にはさび付いた古いクギもあった。
男性が電柱の根元や歩道に散乱するクギに気付いたのは5年ほど前のことだという。この1年間に拾ったクギが入ったバケツを見せてもらった。

清掃ボランティアの男性:
これで601本。この5年間で毎年、これくらいのクギを拾っているんですよ

2022年末からは目立って数が増えたという路上のクギ。歩道だけでなく車道でも見つかるようになっている。

清掃ボランティアの男性:
ここだけじゃなくて道路のこの白線上に置いていってます。それが危ないと思って。私も先月(3月)の27日にパンクしました

車道のクギを踏んだ車や自転車のタイヤがパンクする被害も複数起きていて、男性は事故の危険性を指摘する。

清掃ボランティアの男性:
これが刺さると自転車なんか一発で空気が抜けますよね。転倒したりとか、そういうことが起こると大変ですからね

故意か不注意か…警察は見回り強化

平尾台周辺では、路上で危険なクギが見つかったケースが1年前にも報告されている。

テレビ西日本・赤木希アナウンサー:
あちら見えますでしょうか。あの道路の切れ目にクギが刺さっていたということです

現場では、とがった先端を上にして複数のクギが路面に刺さっているのが見つかり、通りかかった約20台の車がパンクする被害が出ていた。何者かが故意に捨てたのか、それとも不注意で落としたのか、拾っても拾っても路上に散乱するクギに男性は憤りを隠せない。

清掃ボランティアの男性:
やめてもらいたいですね、いろんなことを考えて。子どもがケガするかもしれんとか、そういうことを考えたらまけないと思います、面白半分では 

二つの現場で見つかったクギの関連性はこれまでのところ分かっていないが、警察は道路交通法違反や廃棄物処理法違反の疑いもあるとみて、見回りを強化するなどして捜査を進めている。

(テレビ西日本)

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