花粉症のシーズン真っ只中の今の時期、職場や電車の中など、周りに人がいる場所だと、「鼻をかみたいけれど、周囲の目が気になって、かむことができない」「その場でかむのは我慢して、移動してから、かむ」という人も少なくないのではないだろうか。

音を気にして、鼻をかむのをためらう(提供:サイプラス)
音を気にして、鼻をかむのをためらう(提供:サイプラス)
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こうした悩みを解決してくれるかもしれない便利グッズが、3月6日に発売された。鼻をかむ音が小さくなるカバー「静音鼻かみカバー シズカミー」だ。

シズカミー(提供:サイプラス)
シズカミー(提供:サイプラス)

開発したのは、美容健康雑貨やアイデア雑貨の企画販売などを手がける奈良県の会社「サイプラス」だ。

素材には「吸音材(=音を吸収しやすい材料)」としても用いられるウレタンを使い、3層構造にした。

鼻をかむ時に、ティッシュの下に「シズカミー」を敷き、鼻と口元をカバーして使用。ウレタンで鼻と口元を覆うため、鼻をかむ音が半分以下になり、周りの目も気にならないという。価格は2508円(税込)となる。

この「シズカミー」、開発にはどのようなきっかけがあったのか? ウレタンを使った3層構造ということだが、これによって、鼻をかむ音が半分以下になるのはなぜなのか? サイプラスの担当者に“開発のきっかけ”と“仕組み”を聞いた。

開発者「トイレで鼻をかむようにしていました」

――このようなグッズを開発したきっかけは?

開発者は、風邪を引いたときに鼻水が止まらず、職場で鼻をかもうとしましたが、周りが仕事に集中した静かな中で、ズーズーと音を立ててしまうのを恥ずかしく感じてしまい、トイレで鼻をかむようにしていました。

しかし、鼻をかむために頻繁に離席することに引け目を感じ、周りを気にせず、鼻をかめるグッズはできないかと考え、開発をスタートしました。

開発者自身は、周りを気にせず思いっきり鼻をかんでいる人に憧れていますが、いざ、自分が鼻をかむとなると、尻込みをしてしまうそうです。自分のように、思いっきり鼻をかみたいけれど、周りが気になってしまう人の助けになればという思いが込められています。


――鼻をかむ音が半分以下になる。これはなぜ?

生地の間に挟まれたウレタンが音を吸収することで、音が小さくなります。 


――ウレタンを多層構造にすると、なぜ、音が半分以下になる?

ウレタンを生地2枚で挟んだ多層構造となります。ウレタンという素材は多孔質といわれる細かい気泡状の穴が開いていることが特徴です。その細かい穴に音が入り込むことにより、音が反射する割合が減少するので音が小さくなります。

「ズズーッ」という音が「スーッ」に(提供:サイプラス)
「ズズーッ」という音が「スーッ」に(提供:サイプラス)

――これを使うと、鼻をかむ時の「ズズーッ」という音がほとんど聞こえなくなるということ?

「ズズーッ」という音が「スーッ」という印象に変わります。全く音が聞こえなくなるわけではありません。

開発者「離席することなく鼻をかめるようになった」

――発売後の反響は?

メディアで取り上げていただいたことをきっかけに、お客様から多数のお問い合わせをいただいております。


――開発者は「シズカミー」によって、離席せずに鼻をかむことができるようになった?

はい。離席することなく鼻をかめるようになったので、快適に仕事ができています。


――「シズカミー」をどのような人に使ってほしい?

花粉症や鼻炎で鼻をかむ機会が多いけれども、周囲の目が気になって鼻をかむのを我慢していたり、場所を移して何度も鼻をかむことに悩んでいる人に使ってほしいです。

※内側にはポケットが付いていて、ポケットティッシュなどを収納可能(提供:サイプラス)
※内側にはポケットが付いていて、ポケットティッシュなどを収納可能(提供:サイプラス)

――洗っても大丈夫?

手洗い可能です。


――どのくらいの頻度で洗うのがおすすめですか?

お客様のご使用状況にもよるため、特におすすめの頻度などは設けておりません。

シズカミー(提供:サイプラス)
シズカミー(提供:サイプラス)

「シズカミー」はサイプラスの公式オンラインショップ「暮らしタス」で購入可能だ。人前で鼻をかめないと悩んでいる人は、購入を検討してみてもいいかもしれない。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。