徐々に暖かい日が増え、春を感じ始めた今日この頃。天気が良く晴れた日には自転車に乗ってお出かけしたく人もいるのではないだろうか。
そこで今回、想像よりも“ナナメ上”に変化を遂げたものに注目する「ナナメ上調査団」が調査したのは、「ナナメ上な自転車」!
フレームが長すぎる「世界一高い自転車」、正面だけじゃない「進み方が独特な自転車」、素直に乗れない(!?)「乗りこなすのが難しい自転車」など…、ナナメ上に進化しちゃった自転車を一気に紹介する!
まずは、形がナナメ上な自転車から。
世界一高い自転車
通常、自転車といえば、骨格をなすフレームに車輪やサドル、ペダルがついているものが一般的だが、ちょっと変わったフォルムの自転車がポーランドにあった。
それがフレームがちょ~長~い自転車!!
地面からハンドルまでは、なんと7.41m!2階建てビルに相当する高さだ。
一体どうやって運転しているのかというと…、ペダルをこぐ力がチェーンを伝って、フレームの中間に設置されたギアに伝わり、後輪を回すという仕組み。
前輪は普通の自転車と同様、ハンドルバーとつながっていて、方向転換の役割を担っている。
この長~い自転車を製作したのはポーランドのアーティスト、アダム・ズダノビッチさん。
地元の小学校が町の忘れ物取扱所からたくさん自転車を譲り受けたが、その一部がリサイクル行きになることを聞き、「使えなくなってしまったものから、大きなものが作れることを子供たちに教えたかった」とSDGs的な思いを形にし、14台の自転車を再利用して作ったのだという。
自転車をこぐと「空飛ぶじゅうたんに乗っているよう」だと語るアダムさん。2020年12月には、「世界一高い自転車」としてギネス世界記録に認定された。
続いては、進み方がナナメ上な自転車!
真横に進む自転車
自転車はペダルをこぐとその方向に向かって進んでいくのが一般的だが…、イギリスに住むエンジニアのマイケル・キリアンさんが開発した自転車、ペダルをこぐと進むのは…、なんと真横!横を向きながら運転する自転車なのだ。
その乗り心地からついた名前は「SNOWBOARD BIKE (スノーボードバイク)」。
こんな名称ではあるが、雪山では…、滑れない。
「横に進む感覚と前後にバランスをとる動きは優雅で心地よく、“禅”のような感じ」だと語るマイケルさん。
自転車の形は200年間変わっておらず、今が変革の時だと語った。
乗りこなせれば、ちょっとかっこいい!かもしれない横向き自転車。「進む」という意味ではしっかりと自転車の役割を果たしている。
しかし、世の中には、自転車の役割を逸脱しちゃった自転車も!
どこにも進まない自転車
ペダルがついた車輪が6つ、円を描くように連なった自転車。
ということは、こぐと…、そう、ただその場をぐるぐる回るだけ!その名も「くるくるサイクル」。
見たままのネーミングのこちらは、全国各地でレンタルが可能。ただし、公道では使用できないのでご注意を!
続いては、変わった自転車が大集合!
乗り方が激ムズな自転車たち
乗りこなすのが難しい自転車があるというのは静岡・伊豆市の、日本最大規模の自転車総合テーマパーク「サイクルスポーツセンター」。
おもしろ自転車エリアには乗りこなすのが難しい自転車がズラリ。100種類以上の自転車を取り扱っていて、日替わりで60~80の自転車を開放している。
まずは一見、普通に見える自転車。
調査員がペダルをこごうとすると…、前にこげない!?
実はこの自転車、ペダルを「前」にこぐのではなく、「後ろ」にこぐことで前進する、その名も「逆転車(ぎゃくてんしゃ)」。
こぐのもスピードを出すのも難しい、なんともナナメ上な自転車だ。
続いては、車輪が四角な自転車。
上下に揺れながら進むさまはまるで乗馬のよう!?
平らになった時に力を入れるのがコツだという。
乗る時はサドルの衝撃が強めなので注意が必要。
続いて、子どもたちも悪戦苦闘している、三輪車(!?)ではない自転車。
三輪車よりもさらに小さい自転車で、子供がこごうとしても、脚があげられない…。
実はこの三輪車は子供用というわけではなく、大人もギリ乗れる、その名も「リトル」。
その高さはわずか30cm!小さい…。
大人も乗れるということで調査員が挑戦するも、両足が乗らないので、こごうにもこげない状態に。
その後、悪戦苦闘しながらもこぐことには成功。でもこれは…歩いた方が早いかもしれない。
もうすぐ春休み。皆さんもぜひ、ナナメ上な自転車に乗りに行ってみてはどうでしょうか。
(ノンストップ!『ナナメ上調査団』より 2023年2月28日放送)