4月からキャンパスライフが始まります。天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは今年4月から、学習院大学のキャンパスに通われる見通しとなりました。

愛子さまはコロナ禍の2020年4月に学習院大学文学部に入学し、この3年間、感染対策のため通学せず、授業はほぼすべてオンラインで受講されていました。関係者によりますと、愛子さまは4年生に進級する4月からはキャンパスに通われるということです。

学習院大に初登校された愛子さまが取材に応じられた(2020年10月)
学習院大に初登校された愛子さまが取材に応じられた(2020年10月)
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愛子さま:半年遅れではありますが、キャンパスを実際に訪れ、先生方や学生の皆さんにお会いできることをうれしく思います。大学では、新しい知識を得た時に感じられる喜びを大切にしながら、様々なことに取り組んでいければと思っております。また、新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、皆さまが普段通りの生活や活動が出来るようになることを心より願っております。

入学から半年後の2020年10月、新入生ガイダンスのため、初めてキャンパスに登校された愛子さま。大学生活への抱負を笑顔で述べた上で、コロナ禍の影響を受ける多くの人たちを気遣われていました。

愛子さまは、去年3月17日、成年皇族として、初めての記者会見に臨まれた。
愛子さまは、去年3月17日、成年皇族として、初めての記者会見に臨まれた。

成年皇族となって初めて臨んだ去年3月の記者会見では、「感染防止の観点から、普段は大学には通学せず、全科目をオンラインで受講しております」「新型コロナウイルス感染症の感染拡大が一日も早く収束し、このような厳しい状況が落ち着いた先に、少しでも不安の少ない環境で、皆が有意義な学校生活を送ることのできる未来が待っていることを願っております」と述べ、通学に期待を寄せられていました。

同じ文学部の後輩にあたる愛子さまが対面授業の機会が無いまま大学生活を送っていることについて、陛下は一年前の記者会見で、様々な学生と授業や食堂で隣り合うなど「新しい発見と経験の連続」だったと自身の大学時代を振り返り、通学の実現を願う思いを示されていました。

陛下は、誕生日を前に記者会見に臨まれた(21日 皇居・宮殿)
陛下は、誕生日を前に記者会見に臨まれた(21日 皇居・宮殿)

来月にはマスクの着用が個人の判断に委ねられ、5月には感染症法での分類が「5類」に移行するなど、3年にわたる政府の新型コロナ対策は、この春転換点を迎え、大学側は来年度、基本的に対面授業を前提とする方針を明らかにしています。そんな中、今週21日の会見で、陛下は4月からの愛子さまの通学に期待を示されました。

「早いもので、この4月から愛子も4年生になります。新型コロナウイルス感染症の感染状況が落ち着いて、キャンパスに足を運べるようになり、これまで以上に広い経験を積んでくれればと思っています」(陛下の21日の記者会見より)

去年12月、陛下とお忍びで、学習院大を訪問された愛子さま
去年12月、陛下とお忍びで、学習院大を訪問された愛子さま

愛子さまは日本語日本文学科で古典文学などについて学んでいて、去年の暮れには入学後初めて、対面で試験や授業を受けられました。

4年目の春にようやく本格化する愛子さまのキャンパスライフ。卒論の執筆にも取り組まれる予定で、今後大学側との調整が進められます

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