防衛費増額に伴う増税などをめぐり、解散総選挙の可能性も取り沙汰される2023年。新たな区割りで、衆議院の小選挙区が5つに減る新潟県内は、体制づくりを急ぐ与野党の動きが慌ただしくなっている。

新4区から出馬予定の米山議員 「政治変える年に」

1月4日、長岡市で開かれた新年恒例の賀詞交換会。

妻で作家の室井佑月さんと出席したのは、長岡市を含んだ「旧新潟5区」選出の立憲民主党・米山隆一衆院議員。

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立憲民主党 米山隆一 衆院議員(2022年12月27日):
新4区の立候補予定で総支部長になりました

米山さんは区割りが変わる次期衆院選で、長岡市などを含む「新4区」から出馬する意向で、党の公認候補となる選挙区の支部長に就任している。

(Q.解散総選挙の可能性も)
立憲民主党 米山隆一 衆院議員:

もちろん解散はいつでもあるので、常在戦場でしっかり準備していきたい。自民党政治の綻びがたくさんあり、皆さん困っているところなので、政治を変える年にしたい

新年早々に火花? 新4区で“公認争い”

一方、その自民党。同じ会場に姿を見せたのが、前回「旧5区」から出馬し、比例復活した泉田裕彦衆院議員。そして、比例単独で出馬し、当選した鷲尾英一郎衆院議員。

いわゆる裏金問題などで地域の支部との間に溝が生じ、旧5区の支部長再任を保留されていた泉田さんに対し、鷲尾さんは長岡市に事務所を立ち上げるなど、地域への浸透を図っていて、どちらも次期衆院選は「新4区」から出馬する意向を示している。

党の公認の座をめぐって競合する2人について2022年12月、自民党県連は地域の各支部の意向調査を実施。

自民党県連 桜井甚一 幹事長:
できるだけ速やかな作業で新しい支部長を決めていただく

県連は調査結果を党本部に報告し、支部長の選任を委ねる方針だ。

1月4日、同じ会場内でも言葉を交わすことはなかった泉田さんと鷲尾さん。公認争いは新年早々、火花が散る。

泉田議員(右)と鷲尾議員(左)
泉田議員(右)と鷲尾議員(左)

(Q.新4区への思いは?)
自民党 鷲尾英一郎 衆院議員:

選挙区割り変更を見込んで、色んな活動をしてきた。その分、浸透していると思う。地元との信頼関係が重要なので政治は。それを大事にしながら活動していく

自民党 泉田裕彦 衆院議員:
党本部の決定の前の状況なので、それをしっかり踏まえたうえで、しっかり政治活動を続けていきたい

(Q.小選挙区にこだわる?)
自民党 泉田裕彦 衆院議員:

もちろん

与野党ともに警戒を強める解散総選挙。年が変わり、体制づくりは慌ただしさを増している。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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