いよいよ3月19日に開幕する春のセンバツ高校野球。大会史上初めて新潟県から一般枠で2校が出場します。初出場となる帝京長岡と12年ぶり6度目の出場となる日本文理のチームの特長を取材しました。
■初出場の帝京長岡 “新2年生”中心のチームで優勝目指す
この日、室内練習場で体力トレーニングをメインに行っていた帝京長岡。
【帝京長岡 鈴木祥大キャプテン】
「帝京長岡の歴史を変えようと全員でここまでやってきた。センバツまで残り少なくなってきて、みんなで仕上げていこうという気持ちで練習している」
去年秋に行われた北信越大会決勝で日本文理との県勢対決を制し、春夏通じて初の甲子園出場を決めました。
【帝京長岡 芝草宇宙 監督】
「新2年生が多い(チーム)。その中でも上級生とうまく助け合って、チーム力でここまで頑張ってきているチームだと思う。(1年生が多いので)思い切ったことができると思う」
新2年生が中心となっているチームで、特に期待がかかるのがエースの工藤壱朗です。キレのあるストレートを武器に秋の北信越大会では4試合すべて登板。強豪校撃破の立役者となりました。
【帝京長岡 工藤壱朗 選手】
「(大会では)とにかくチームを勝たせることに集中して、(相手に)先制点を与えないことと無失点で抑えてチームに流れを持ってきて、どんどん攻撃陣に点数を取ってもらうのが目標」
そんな工藤がこの冬に意識したというのが…
【帝京長岡 工藤壱朗 選手】
「まずは体を大きくする部分で体重アップ、体のパワーアップなど一瞬での強さに取りくんできた」
食事の量を増やしたほか、ウエイトトレーニングを重点的に行い、10kgの増量に成功。さらに…
【帝京長岡 工藤壱朗 選手】
「“雪上ラン”という雪の上を走るランメニューがある。それは雪のないところではできない。下半身・足腰を鍛えるので、監督もすごく意味があると言っている。雪かきや雪を使ったトレーニング、自分たちは雪があるからこそすごく強くなれた」
雪を利用し、レベルアップを図ってきました。その工藤の活躍に刺激を受けているのが同級生の新井一平です。
【帝京長岡 新井一平 選手】
「同じ1年生の工藤もいいピッチングして頑張ってくれているので、後ろから守ってカバーしていきたい」
秋の大会では、内野の要となるショートで活躍した一方で、打撃面では思うような結果が残せなかったと振り返ります。
【帝京長岡 新井一平 選手】
「バッティングのところで結果を出すことができなかったので、スイングの数・量を増やしてきた」
新2年生が注目される中、チームをまとめるのが主将の鈴木祥大です。実は鈴木…
【帝京長岡 鈴木祥大キャプテン】
「緊張する場面が来たときに、(監督から)お前の家系だったら大丈夫だ、お前のDNAはすごいからと言われるときがある」
祖父の春祥さんが中越高校の監督として、父の春樹さんが柏崎と新潟県央工業の監督として甲子園に出場しているまさに野球一家。
【帝京長岡 鈴木祥大キャプテン】
「(Q.勝負強さは自分で感じる?)いや…まあ、感じる」
名将の血を引く主将がここ一番の勝負強さでチームを勝利へ導きます。
学校の歴史を塗り替えたナインは、甲子園の歴史も塗り替えたいと意気込みます。
【帝京長岡 鈴木祥大キャプテン】
「初出場・初優勝にこだわって全員でやっていって、優勝して長岡に帰ってきたい」
■日本文理 伝統の“つなぎ”と“粘り強さ”で全国制覇へ
一方、12年ぶり6度目の出場となる日本文理。春夏通じて県勢最多の甲子園出場を誇る名門も、4年間、甲子園から遠ざかっていました。
【日本文理 渡部倖成キャプテン】
「自分たちの関わってきた先輩たちが立てなかった舞台に自分たちが立つということで、本当に楽しみという、ワクワクした気持ちがあるし、本当に全国屈指の強豪が揃っているので、ひるまずにやっていきたい」
こう話す主将の渡部倖成は、全国の強豪相手に「日本文理らしいプレーで勝利を重ねていきたい」と意気込みます。
【日本文理 渡部倖成キャプテン】
「バッティングでいったらつなぐ、自分の打点を挙げるという役目もあるが、あとのバッターに託すという意味で“つなぐバッティング”が自分の持ち味」
伝統の『つなぐバッティング』と『粘り強さ』は去年の秋の大会でも発揮。県大会決勝では7点ビハインドを逆転して強豪・中越を破り、県の頂点に立ちました。
【日本文理 鈴木崇 監督】
「(秋の大会でも)先行で先にとって逃げ切るという展開。追い上げられても粘れるし、そういった面では本当に派手さはないが、“つなぎ”というような代名詞が似合うんじゃないかというチーム」
その打線の中心となるのが、チーム屈指の強打者・秦碧羽。力強いバッティングで北信越大会準決勝ではホームランを放つなど、チームの得点源です。
【日本文理 秦碧羽 選手】
「自分の持ち味としては、バッティングで飛距離を出すのもあるが、バットコントロールで塁に出るというのも役目ではある。自分はこのチームで3本打っているので、チームに流れを一気にもたらすような打撃ができるように頑張っていきたい」
攻撃陣への期待が高まる中で投手陣の注目は…
【日本文理 染谷崇史 選手】
「自分のピッチングは変化球とまっすぐのコンビネーションで相手を打ち取るというのが自分の持ち味」
期待のエース・染谷崇史です。北信越大会準決勝では強豪・敦賀気比を相手に好投を見せ、チームを勝利に導きました。
【日本文理 染谷崇史 選手】
「この冬はウエイトトレーニング・ジャンプ系トレーニング。瞬発力をアップさせるトレーニングを重点的にやってきた。球のキレが秋よりも一段階上がったと感じる」
この冬で成長した姿を全国の舞台で披露します。
【日本文理 渡部倖成キャプテン】
「センバツ出場は久しぶりということなので、まずは春の甲子園の土をかみしめながらプレーするのと、日本文理としての目標が全国制覇なので、そこに向かっていきたいと思う」
北信越大会の歴史を塗り替えた2校が春の甲子園に乗り込みます。
大会は3月19日に開幕。日本文理は21日の第2試合で高知農業と、帝京長岡は23日の第1試合で宮城の東北と初戦を戦います。