新年を迎え、天皇ご一家の映像が公開され、陛下は「これからもお互いを思いやりながら支え合い、困難な状況を乗り越えていくことができるよう願っています」と文書で所感を寄せられました。

宮内庁が公開した映像では、天皇皇后両陛下と長女の愛子さまが、お住まいの御所で談笑されています。今年の干支、うさぎにちなみ、皇居内の三の丸尚蔵館が所蔵するうさぎの置物や明治時代に描かれたうさぎの絵画について陛下が説明され、ご家族で会話を弾まされていたということです。

12月23日・御所 談話室(宮内庁提供)
12月23日・御所 談話室(宮内庁提供)
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12月23日・御所 談話室(宮内庁提供)
12月23日・御所 談話室(宮内庁提供)

コロナ禍以前は、新年に合わせ、ご家族揃った映像が公開されてきましたが感染のリスクを考慮し、今年も引き続き、上皇ご夫妻はお住まいの仙洞御所で、秋篠宮ご一家は今年改装を終えた秋篠宮邸で、別々に撮影されました。秋篠宮さまは、植物の本を手に、説明されていたということです。

陛下は新年を迎えた感想を文書で寄せ、「自然災害が各地で発生したほか、新型コロナウイルス感染症が引き続き社会に大きな影響を与えた年になりました」と去年1年を振り返り、物価高騰などに触れ、「皆さんには、御苦労も多かったことと思います」と案じられました。

その上で、「大変なことも多いと思いますが、人々が、これからもお互いを思いやりながら支え合い、困難な状況を乗り越えていくことができるよう願っています」と綴り、「新しい年が、我が国と世界の人々にとって、希望を持って歩むことのできる年となることを祈ります」と結ばれました。

12月6日・仙洞御所 鶴溜(宮内庁提供)
12月6日・仙洞御所 鶴溜(宮内庁提供)
12月24日・秋篠宮邸(宮内庁提供)
12月24日・秋篠宮邸(宮内庁提供)

皇居・宮殿ではきょう、規模を縮小し、両陛下が、岸田総理大臣や各国の駐日大使などから新年の挨拶を受けられる「新年祝賀の儀」が行われ、長女の愛子さまを始め、皇族方が出席されます。

コロナ禍以前は、女性皇族方はローブデコルテにティアラを着用して臨まれていましたが、宮内庁によりますと、感染状況を踏まえた両陛下のお気持ちから、去年一昨年に続き、今年もティアラの着用を控えられるということです。

去年の「新年祝賀の儀」の様子(去年1月1日)
去年の「新年祝賀の儀」の様子(去年1月1日)
去年の新年祝賀の儀が、愛子さまにとって公務デビューとなった。
去年の新年祝賀の儀が、愛子さまにとって公務デビューとなった。
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社会部
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