高市経済安保相は10日、岸田首相が防衛力強化のために増税を行う方針を表明したことについて、「賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された総理の真意が理解出来ない」と自身のツイッターに投稿した。

岸田首相は、これまで防衛費増額の財源として、2027年度以降、増税によって1兆円強を確保する方針を表明し、与党に検討を指示している。

法人税を軸に与党内で検討が進んでいるが、自民党内からは、増税反対論が出ている。

こうした中、高市経済安保相は10日、自身のツイッターに「企業が賃上げや投資をしたら、お金が回り、結果的に税収も増えます。再来年以降の防衛費財源なら、景況を見ながらじっくり考える時間はあります。賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングで発信された総理の真意が理解出来ません」と投稿した。

また、岸田首相は8日の政府与党政策懇談会で増税の方針を表明したが、高市氏は「普段は出席の声がかかる一昨日の政府与党連絡会議には、私も西村経済産業大臣も呼ばれませんでした。国家安全保障戦略には経済安全保障や宇宙など私の坦務分野も入るのに。その席で、総理から突然の増税発言。反論の場も無いのかと、驚きました」と不満を漏らした。

政治部
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