東京都立大学のキャンパス内で起きた、切りつけ事件の発生直後をとらえた写真。
この記事の画像(10枚)被害に遭った社会学者の宮台真司教授(63)が座り込んでいる姿が捉えられている。切られたとみられる首のあたりを、救急隊員が押さえているのが分かる。
現在も逃走中の犯人は、普段、抜け道として使われる場所から逃げたとみられることが分かった。
事件は11月29日の午後4時15分すぎ、東京・八王子市にある都立大の南大沢キャンパス内で起きた。
1号館で午後4時10分ごろに講義を終えた宮台教授は、次に予定されていたリモート授業を自宅で行うため、車がある駐車場に向かっていた。その途中、中門の付近でマスクとニット帽をかぶった男に襲われたとみられている。
宮台教授は刃物のようなもので、首など複数箇所を切りつけられ、全治1カ月の重傷だ。
襲撃犯は学生も通る“抜け道”で逃走か
防犯カメラには、男が現場近くの中門付近から逃走する姿が映っていた。門のすぐ横にある植え込みのあたりから逃げていったとみられている。
事件の発生直後の現場を撮影した学生は、中門について…。
宮台教授を目撃した学生:
(中門は)ずっと門が閉まっていて、一切出入りはできないような状況なんです。
Q. 警備員はいない?
宮台教授を目撃した学生:
そうですね。
しかし、取材中、数人の学生がこの植え込みを通っていた。その学生に話を聞いたところ、門からの出入りは可能だという。
植え込みを通っていた学生:
横からすり抜けるみたいな感じで。そんな感じで通っている…。
植え込みを通っていた学生:
バスで来ているんでよく使っています。
抜け道で利用されているという、この植え込みを犯人が通ったとした場合、この辺りの地理に詳しい人物の可能性がある。
宮台教授「恨まれることはあったかもしれない」
犯人の狙いは何だったのか。
宮台教授は警察に「いろいろなところでいろいろな発言をしているので、恨まれることはあったかもしれない」と話しているという。
逃げている男は20代~30代で身長180cmくらい。警視庁は周辺の防犯カメラ等を調べるなどして、行方を追っている。
(「イット!」12月1日放送より)