東京・八王子市の東京都立大学のキャンパスで、社会学者の宮台真司教授(63)が、男に刃物のようなもので切りつけられた事件。

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犯人は今も逃走中…住民に不安が広がっていた。現場近くの小学校では事件を受け、保護者が迎えに来る様子も見られた。

子ども:
犯人は凶器を持ったまま逃走していったので、たまたま通ったら怖いです。

待ち伏せしていたとみられる男に襲われた宮台教授は、首など数カ所を切られ重傷だ。

事件直後の宮台教授を見た学生:
宮台先生が道に腰掛けているのを見て、通報する男性の人が「首を切られて」と言っていた

犯人は「講義終わり」を待ち伏せしたか

事件が起きたのは、11月29日の午後4時半前。現場は、宮台教授の研究室から数百メートル離れたキャンパス内の駐車場付近だった。

宮台教授は午後4時10分ごろまで講義をしていたとみられ、襲われたのはその直後。犯人は、講義の予定を事前に把握したうえで犯行に及んだ可能性もある。

宮台教授(2006年):
人間は弱いものだし、浅ましい存在です。

メディアなどで発言する機会も多い宮台教授。サブカルチャーや、政治、宗教など幅広い分野を扱う論客として知られている。

都立大学に通う学生:
(メディアに出ている)結構あのままというか、切り口鋭い感じで…。

都立大学に通う学生:
思想とか確固たるものを持ってる印象があったので、好き嫌いは割とはっきり分かれるタイプかなと。

キャンパスの防カメには“小走り男”

FNNは、宮台教授が搬送された病院に付き添った男性に話を聞くことができた。

ジャーナリスト・神保哲生さん:
結局4時間くらい手術があって。(手術後)数分間だけちょっと家族と宮台さんが話をしたという感じですね。身に覚えもないし、無言でその凶行に及んでいると

捜査査関係者によると、この男について宮台教授は「面識がない」「顔は暗がりでマスクをしていたのでわからない」と話しているという。

キャンパス内の防犯カメラには、男が大学の門の方向に小走りで逃走する姿が写っていた。男は20代~30代で、身長180cmくらい。黒っぽいジャンパーとズボン姿だという。

警視庁が行方を追っている。

(「イット!」11月30日放送より)