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フジテレビのスポーツニュース番組「S-PARK」では、毎年プロ野球選手100人に独自の調査を行い、打撃や投球など各部門のNo.1を選出してきた。

今年も「バットコントロール」「パワーヒッター」「走塁」「守備」「スピードボール」「変化球」の6部門で調査、第2弾はプロの技術が凝縮されたパワーヒッター部門No.1を選ぶ。

村上宗隆がスタジオ生出演

スタジオゲストで村上宗隆(ヤクルト)が生出演した
スタジオゲストで村上宗隆(ヤクルト)が生出演した

この日の発表にはスタジオゲストとして“令和初の三冠王”ヤクルト・村上宗隆が生出演。

村上の過去3年間の「パワーヒッター部門」の結果を見ると、2019年3位(8票)、2020年4位(6票)、2021年2位(19票)。ルーキーイヤーを除いて毎年“トップ5”入りはしているもののNo.1の称号はまだ獲得できていない。

「この企画は毎回見ています」
「去年(2021年)は一番期待していたんですけど取れなくてショックでした」
と振り返る村上。

さらに、発表を前に自身の順位予想を聞かれ「1位じゃなかったら、スタジオの雰囲気が悪くなるなと思うので、1位がいいですね」とユーモアを交えて周囲の笑いを誘った。

しかし、2009年からスタートして数多くのレジェンドたちが名を連ねた「100人分の1位」で、今年は史上まれに見る異常事態が発生。

果たしてその異常事態がランキングにどのような影響を及ぼすのか?
そして、最終的に今年のパワーヒッターNo.1の栄誉は誰の手に渡るのか?

2022パワーヒッター部門・第4位

第4位(1票)には、巨人・岡本和真(26)や中田翔(33)、A.ウォーカー(31)、DeNA・T.オースティン(31)、ソフトバンク・柳田悠岐(34)、ロッテ・山口航輝(22)、日本ハム・清宮幸太郎(23)が並んだ。

上位常連の選手たちが数多くランクインしたが、得票数は7人全員が“1票”となり波乱の幕開けとなった。
 

2022パワーヒッター部門・第3位

第3位(2票)は、BIGBOSSも大きな期待を寄せる高卒4年目、日本ハムの長距離砲・万波中正(22)。

今シーズンは100試合に出場、身長192センチ、体重96キロの恵まれた体格で持ち味のフルスイングから自身初の二桁ホームランを記録するなど、大器の片鱗を見せつけた。

「もうちょっと軽く振っても入るんじゃない?って思うくらい(打球が)飛ぶので」
(日本ハム・松本 剛外野手)

「もうパワーだけ、パワーだけだったら本当に万波中正。これ番外編とかじゃない」
「ロマンがあふれてます。魅力の塊です」
(日本ハム・杉谷拳士内野手)
 

2022パワーヒッター部門・第2位

第2位(15票)は、今シーズンは3年ぶりに40ホーマーに到達し、自身三度目のホームラン王を獲得した西武の山川穂高(30)。

「飛距離がとんでもない」
(西武・髙橋光成投手)

「すごいスイングをしているんですけど、雑さがない、美しい」
(オリックス・山本由伸投手) 

「今年は足元にも及ばなかったので、(来年は)勝てるように頑張ります」
(オリックス・杉本裕太郎外野手)

(今シーズン、山川が特大ファウルを放った際にマスクをかぶっていた)
「風でファウルになったんですけど、『場外かな』というぐらいの打球の上がり方だったですし、やばいなと感じました」
(ロッテ・松川虎生捕手)

「使っているバットもすごく長くて重い。それであれだけバットを振れて、スピードボールも打てているのは、相当なパワーがないとできることじゃない。そういった所も含めて、すごいなと思います」
(ヤクルト・村上宗隆内野手) 

今シーズンは129試合に出場し、2位の楽天・浅村栄斗(32)の27本に14本差をつける41本塁打。試合日のルーティンは「あいみょん」を聴くことだという“球界屈指の飛ばし屋”のパワーは今年も健在だった。
 

2022パワーヒッター部門・第1位

パワーヒッター部門・1位の得票数は“100人分の1位史上”最多となる76票。

猛者たちを抑え、圧倒的な得票数で今年のパワーヒッター部門No.1(76票)に輝いたのは、シーズン日本選手最多となる56本塁打を放ったヤクルト・村上宗隆(22)。

「モノが違いますよ」
(ソフトバンク・柳田悠岐外野手)

「格が違うなと思います」
(阪神・佐藤輝明内野手)

「すごい、すごい、すごいの一言です」
(日本ハム・近藤健介外野手) 

「(打球が)ピンポン球みたい」
(オリックス・宗 祐磨内野手)

「本物だと思います」
(ソフトバンク・千賀滉大投手)

「えげつないっすよ」
(日本ハム・上沢直之投手)

「怖いです」
(DeNA・宮﨑敏郎内野手)

「断トツでヤクルトの村上選手」
(巨人・中田 翔内野手)

「村上選手ですかね」
(オリックス・吉田正尚外野手)

「村ゴッドです」
(日本ハム・清宮幸太郎内野手)

「村上君」
(巨人・岡本和真内野手)

「村上君」
(阪神・青柳晃洋投手)

「間違いなく村上ですね」
(ヤクルト・山田哲人内野手)
 

100人中76人が「村上宗隆」を選んだ2022年のパワーヒッター部門。

今シーズンの村上は141試合出場で打率3割1分8厘、本塁打56本、打点134で令和初で史上最年少の三冠王を達成。その他にも「5打席連続本塁打」などまさに記録ずくめの1年となった。
 

「一流の選手に評価されるのは自信になる」

スタジオで“パワーヒッター部門No.1”の称号が刻まれた盾を受け取った村上選手。

「本当に一流の選手の方々に評価していただいたのは自信になりますし、すごくうれしい」と満面の笑みを見せた。

さらに「選手100人が選んだというのは特別の喜び?」と問われると、
「“100人分の1位”に選ばれたいと思って頑張ってきたのもあるので(笑)」と名物企画のNo.1受賞を心から喜んでいる様子だった。
 

バレンティン“60本”超えへの期待

11月14日に日本記者クラブで行われた会見では、自らの目標設定の“甘さ”からシーズン本塁打数が「60」を超えられなかったことを後悔していると語っていた村上選手。

W.バレンティン(当時:ヤクルト)がNPBシーズン最多本塁打記録「60」を達成したのが2013年。来年はそれから10年の節目のシーズンとなる。

現在22歳、まだまだ“のびしろ”しかない村神様がさらに進化して最多本塁打記録を破るのか、今から期待している人も多いに違いない。
 

S-PARK恒例の「プロ野球100人分の1位」企画。11月26日(土)には「走塁」No.1を、27日(日)には「守備」No.1を決定する。