この記事の画像(38枚)

フジテレビのスポーツニュース番組「S-PARK」では、毎年プロ野球選手100人に独自の調査を行い、打撃や投球など各部門のスペシャリストを選出してきた。

2021年は「守備」「バットコントロール」「スピードボール」「パワーヒッター」「走塁」「変化球」の部門で調査、第3弾はスピードボールナンバー1を選ぶ。

2021スピードボール部門・第4位

第4位(8票)には同数で2名が並んだ。まず1人目は若き沢村賞投手、オリックスのエース山本由伸。

5年目の今季は最多勝、最優秀防御率、勝率第1位、最多奪三振の投手4冠を独占。チームを25年ぶりのリーグ優勝に導くと、オフには沢村賞、ゴールデングラブ、ベストナイン、MVPなど受賞ラッシュ。“タイトル総ナメ”のシーズンだった。

そんな最強右腕がゆったりとしたフォームから繰り出すのは、最速158キロのストレートとそれが奏でる気持ちの良すぎるミット音だ。

ミサイルみたいな球がくるので、お手上げです。あんなの打てません」
(西武・山川穂高内野手)

「完投しても155キロとか投げることができる」
(DeNA・今永昇太投手)

「山本由伸。やっぱり球がすごい強いし、スピードガン通りというか速く、攻略が難しい」
(ソフトバンク・柳田悠岐外野手)

「先発だけど一打席、一打席クローザーと勝負しているような球の速さで毎回勝負しました」
(ソフトバンク・松田宣浩内野手)

2021スピードボール部門・第4位

第4位(8票)のもう一人はさらに若き逸材、高卒2年目右腕のロッテ・佐々木朗希だ。

今季3勝を挙げるなど、ついにベールを脱いだ“令和の怪物”。シーズンを通し徐々に球速を上げると、11月6日の楽天とのクライマックスシリーズではプロ入り後最速の159キロを計測。伸びしろが計り知れない頼もしい20歳に、チームのクローザーからこんな意見も…

「朗希の後に投げてしまうと、どうしても球が遅く見えてしまうので、なんとか1人で最後まで投げて欲しいなと思って見ていました」
(ロッテ・益田直也投手)

「投げ方もダイナミックじゃないですか。足を高く上げて、ドーンってくる感じです」
(楽天・鈴木大地内野手)

「横から見ていても速い。ベンチの横からチラッと球場で見ていたが全然スピードが他の選手と違うなって」
(日本ハム伊藤大海投手)

「僕は佐々木朗希くんですかね。今年初めて対戦して自分が思っていた以上に真っすぐも速いなと思ったので。投げた瞬間に来ている感じはあるし、背がでかいのですごくマウンドが近く感じる。最初バッターボックスに立って圧を感じましたね」
(楽天・浅村栄斗内野手)

波乱の2021年…西武・平良海馬が6位に

2020年は西武の平良海馬が26票を集め栄冠をつかんだが、2021年はトップ5から漏れる波乱の展開に…39試合連続無失点の活躍を見せるた平良は第6位(4票)に、第7位(3票)はDeNA・エスコバーとなった。

「平良投手。クイックであのスピードで投げるのでより速く感じる。(五輪で)キャッチャーとして球を捕ってもそう感じた」
(ソフトバンク・甲斐拓也捕手)

「僕は平良選手です。1・2・3じゃなくて、1・3くらいでいっても、もうキャッチャーミットに入っていました」
(ロッテ・藤原恭大外野手)

「横浜のエスコバー投手。スピードも速いですが、風格というか投げ方というか一番嫌な投手」
(中日・高橋周平内野手)

第8位(2票)には、オリックス・宮城大弥、楽天・則本昂大、ソフトバンク・モイネロ、ソフトバンク・杉山一樹、ヤクルト・高橋奎二、阪神・髙橋遥人の6人となった。

「オリックスの宮城投手。まっすぐを1・2・3で行ってもなかなか前に飛ばない」
(西武・森友哉捕手)

「やっぱりモイネロ選手。角度もありますし凄い球のキレもいいんで凄い速く見えます」
(オリックス・杉本裕太郎外野手)

第14位(1票)は、オリックス・バルガス、ソフトバンク・笠谷俊介、ソフトバンク・田中正義、日本ハム・杉浦稔大、広島・コルニエル、中日・R.マルチネス、DeNA・三嶋一輝の7人となった。

「ソフトバンクの笠谷投手。交流戦で対戦して多分150kmくらいですが、それ以上に速く感じた」
(中日・大島洋平外野手)

2021スピードボール部門・第2位

第2位(13票)は同数で2人がランクインした。
1人目はこの部門の常連、ソフトバンクの千賀滉大が惜しくも第2位。

ストレートの最速は161キロ、先発投手のストレートの平均球速も12球団トップの154.1キロ。
怪我の影響で今季はわずか13試合の登板に留まるも、バッターの頭に残る千賀のストレート。堂々の4年連続トップ5入りだ。

「なんかズドーンっていう感じですね。威力というか破壊力というか」
(オリックス・山本由伸投手)

「怪我明けだったのですが、軽く投げてるかなっていう風に見えたんですけど、バーンってボールがきたので、全然違うなと。怪我明けでもすごい球を投げていました」
(広島・小園海斗内野手)

「センガ。真っすぐの質が良いし、それ以外の球種も質が良い。自分が待っている球が来たら、それを打ち損じないようにしないと打てない」
(巨人・ウィーラー内野手)

2021スピードボール部門・第2位

第2位(13票)のもう一人は、ガッツポーズは誰にも負けない、巨人の熱き守護神ビエイラがここでランクイン。

日本球界に衝撃が走ったのは8月13日の中日戦。なんとその球速、プロ野球記録の166キロ。あの大谷翔平の記録を塗り替えた。

「ファウルボールだったんですけど、キャッチャーをしていて『うわ速えー』と思って、その球の時のキャッチャーで嬉しかった」
(巨人・大城卓三)

「一番衝撃的だったのはオールスターのときの投球練習の最後が161キロか162キロ出てて、オイオイって、なんじゃこの球はっていう」
(楽天・則本昂大投手)

「憧れますね。160何キロというのは」
(オリックス・宮城大弥投手)

「怖さがあるので。抜けてくるんじゃないかなという怖さがプラスで速く見えるので」
(広島・菊池涼介内野手)

「ジャイアンツのビエイラ投手ですね。投げ終わった後ベンチで見ているとものすごくスピードが出ているなと感じます」
(DeNA・山﨑康晃投手)

2021スピードボール部門・第1位

最速の男を抑え、第1位(32票)に輝いたのは、2年連続のセーブ王、阪神の守護神スアレスが初受賞。

クイックでも160キロを超えるストレート、さらにツーシームも脅威の160キロ超えと、全てが異次元の球速だった。

中でも圧巻だったのが、巨人の坂本勇人が「まっすぐ3つで3球三振した」と舌を巻く、シーズン終盤真っ只中の巨人対阪神戦。

9回スアレスが抑えのマウンドに上がると、最後のバッター坂本へ初球159キロのストレートで空振りを奪うと、続く2球目は160キロ、そして最後は162キロで空振り三振に。
抑えのストレート平均球速でも12球団トップの数字を残し、納得の1位受賞となった。

「化けていましたね。化け物になってましたね。あのまっすぐは久々に当たらないんじゃないかなって思いました」
(日本ハム・西川遥輝外野手)

「抑えで出てくるとゾッとするというか。テイクバックもそんなに大きくないのに、いきなり球がパンっと出てくる感じ」
(ヤクルト・石川雅規投手)

「クイックでもスピード速いですし、見るたびにやっぱりすごいなと思いながら見ていました」
(ソフトバンク・千賀滉大投手)

「誰がどう見も速いので、スアちゃんがナンバーワンだと思います」
(阪神・青柳晃洋投手)

速球王の称号を手にメジャー挑戦へ

実は、スアレスは日本に来る前の20歳の頃、一度は野球を離れ、母国ベネズエラでタクシーの運転手などをしながら生計を立てていたという。22歳で野球を再開してからは努力を惜しまず、日本で実績を上げ、スピードボール部門ナンバー1の称号を手に、来季はメジャーリーグに挑戦する。

「スピードボール部門の1位に選ばれて、とても嬉しく満足しています。来年は阪神タイガースで野球をしないことになりましたが、ファンの皆様には引き続き私の応援をしてほしいです。これからもみんなの代表として全力で頑張りたいと思います。アリガトウゴザイマス」

一度はプロを諦めても、そこから努力でつかんだメジャーへの切符。スアレスはやっぱりすごかった!

S-PARK恒例の「プロ野球100人分の1位」、18日(土)には「走塁」ナンバー1を、19日(日)には「変化球」ナンバー1を決定する。

「S-PARK」
12月18日(土)
プロ野球SP企画
「100人分の1位・走塁編」

12月19日(日)
プロ野球SP企画
「100人分の1位・変化球編」