9月~11月にかけて、特に注意が必要となるクマの出没。2022年のブナの実などの豊凶状況について、新潟県は県内全域で「並作」と発表しているが、地域によってばらつきがあることや、冬眠前にクマが人里に出没する可能性はある。
そこで9月7日、長岡市でクマが出没した際の対応を確認する訓練が行われた。
市街地で目撃情報も… 市職員などがクマへの対応確認
長岡市栃尾地区で行われた訓練には、市の職員や地元の猟友会など11人が参加した。
この記事の画像(12枚)9月に入り、特に注意が必要となるツキノワグマによる被害。関川村では2020年10月、ツキノワグマに襲われた70代女性が死亡したほか、2019年10月には魚沼市の住宅街にクマが出没し、4人が襲われた。
新潟県 鳥獣被害対策支援センター 葉葺久尚 副所長:
最近のクマの出没状況を見ると、市街地での目撃情報もある。いつ市街地での被害が起きてもおかしくない状況
そこで、この日の訓練では…
齋藤正昴アナウンサー:
市街地に出現したクマ。施設内に立てこもった想定で訓練が行われます
長岡市の職員:
基本的にはクマを扉から出さない。部屋から出さないことを第一に考える
職員は車を停めてバリケードを作ったり、盾を持ち、警戒しながら扉を閉めたりするなど、関係機関が協力してクマを閉じ込める。
そして、麻酔を投与し、クマを動かなくさせるまでの手順を確認した。
うぃるこ 清水あゆみ さん:
連携について話し合う場がなかったので、きょうは一堂に会して話し合えて、今後に向けて良い最初のステップになったのでは
新潟県 鳥獣被害対策支援センター 葉葺久尚 副所長:
常日頃から連絡を密にして、何かあったらみんな一緒になって住民の命・安全を守ってほしい
新潟県は、入山時には鈴など音の鳴るものを携行し、複数人で行動することや、クマの活動が活発な早朝や夕方の入山は避けることなど、注意を呼びかけている。
(NST新潟総合テレビ)