9月に入り涼しくなってきたとはいえ、まだ真夏日となることも多い九州。そんな中、涼を感じられるスポットの1つが、鍾乳洞だ。全国で唯一というユニークな体験ができる、大分県の「稲積水中鍾乳洞」を訪れた。
大自然が生んだ“ひんやりスポット”

青や緑の照明で照らされた、幻想的な空間。鍾乳洞の中の気温は1年を通して約16度と、まさにひんやりスポットだ。
ここ、豊後大野市の「稲積水中鍾乳洞」は、約3億年前に形成された後、30万年ほど前の阿蘇山の大噴火によって水没し、現在の形になったとされている。
世界的にも珍しいという水中鍾乳洞だが、さらに恐らくここだけ!という2つの体験ができる。
シュノーケリングで神秘的な水中を探検
1つ目の楽しみ方は…何と、スキューバダイビング。

4つのコースがあるが、今回は初心者向けのシュノーケリングを体験した。
水は周囲が見渡せるほど透明度が高く、神秘的な場所がますます美しく映る。少し狭い場所を進む時は、ちょっとした探検気分だ。
外の川につながっていて、2つのシーンでダイビングを楽しむことができる。
サウナでひと汗 地球の歴史を感じながら水風呂を堪能
楽しみ方その2は、今流行りのサウナ。
まずは準備が必要となるが、敷地内にあるテントが、薪ストーブを備えたサウナとなっている。
中の気温は約100℃。熱した石に水をかけて蒸発させるロウリュウも楽しめる。

じっくりと汗をかき、その時を待つ。
テントを出た後に向かうのが、中鍾乳洞。水温は16℃、大自然が生んだ天然の水風呂だ。長い年月をかけて造られた造形美を楽しみながら、体を冷やす。

ここでしか体験できない、贅沢でユニークな水風呂。この鍾乳洞は国や自治体が指定する文化財ではないことから、人が入ることができるという。全国でもここだけの楽しみ方だ。
稲積水中鍾乳洞・青松善輔さん:
快適な空間の中、地球の歴史を感じられるのがポイントとなっている。ぜひこの夏遊びに来てもらえれば
鍾乳洞で水に入って涼を感じる。
9月に入り、徐々に涼しくなってきたが、大分県では最高気温が30℃を超える日もまだまだある。新感覚のひんやり体験を求めて訪れてみてはいかが?
(テレビ大分)