ロシアが侵攻するウクライナから新潟・小千谷市に避難してきた夫婦。
来日して6月28日で1カ月、2人は小千谷市での生活に少しずつ慣れながら、自立への一歩を踏み出している。

来日から1カ月 自立目指して歩み始めた2人

冷蔵庫に貼り付けた錦鯉のマグネットに、サムライの掟を記したのれん。
6月17日、ムタルサリフさんとイリナシェフチェンコさんの小千谷市の自宅を訪れると、たくさんのプレゼントを紹介してくれた。

ムタルサリフさん
ムタルサリフさん
この記事の画像(10枚)
イリナシェフチェンコさん
イリナシェフチェンコさん

小千谷市の人たちから歓迎されるなか、2人が目下取り組んでいるのが…

夫・サリフさん:
日曜日には日本語のテストがある

おぢや避難民支援の会のメンバーが先生となり、2人は日本語の習得に励んでいる。
小千谷市での生活を早く軌道に乗せるため、ひらがなとカタカナを6月中にマスターしようとしていた。

そんな2人が日本に避難してきたのは、1カ月前の5月28日。
イリナさんとガーナ国籍のサリフさんは、ウクライナ東部のドニプロで暮らしていたが、ロシアの軍事侵攻を受け、支援の会とコンタクトを取って来日。

5月28日に来日した2人
5月28日に来日した2人

今、2人は自立を目指し、一歩ずつその歩みを進めている。
6月27日、支援の会のメンバーと出かけていた2人。

おぢや避難民支援の会 大渕真由美さん:
何を作るんですか?

妻・イリナさん:
これはマッシュポテトを作る調理器具。ピリジキにする

長岡市へ買い出しに
長岡市へ買い出しに

長岡市に買い出しに行き、調理器具などを購入してきたイリナさん。今後はウクライナ料理の販売や料理教室を開くなどして収入を得たいという。

妻・イリナさん:
目指しているのは、ウクライナ料理を販売するためにトライすることと、ウクライナ料理の作り方を教えること

料理教室の開業を目指すイリナさん
料理教室の開業を目指すイリナさん

一方、ウクライナで研修医として働き出した矢先に軍事侵攻で避難を余儀なくされたサリフさんは、日本で医師になる道を模索しているが、まずはアルバイトなど、できる仕事から始める考えだ。

支援を受けるだけでなく、自立の道を歩み出した2人。

前だけを見据え、未来を切り開いていく。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。