Bリーグの年間王者を決めるチャンピオンシップの準決勝が21日行われ、宇都宮ブレックス(東地区4位)が川崎ブレイブサンダース(同2位)を敵地で83-70で下し、決勝進出に王手をかけた。 

リーグ最小失点を誇る宇都宮とリーグ最多得点を誇る川崎の「矛・盾」対決となったが、軍配は宇都宮に上がった。敗れた川崎の佐藤賢次ヘッドコーチが「第2クオーターにターンオーバーが続いたところで相手に勢いを持っていかれた」と敗因を挙げたように、宇都宮は自慢の堅守で激しいプレッシャーをかけ、立て続けにターンオーバーを誘い主導権を握り、15点リードで前半を終えた。

堅守に加えて、宇都宮は比江島慎が攻撃をけん引した。川崎の厳しいマークを逆手に取り、果敢なゴールアタックでディフェンスを引きつけては、「自分の得点は伸びなかったが、アシストで貢献できた」と味方を得点をアシストした。

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さらに、第4クオーター終盤の4点差にまで詰められた場面でも、比江島は巧続く攻撃でディフェンスを次々と交わして味方の得点をアシストするなど、川崎に傾きかけた流れを断ち切った。

12得点7アシストで勝利を手繰り寄せた比江島は「相手に流れを持っていかれそうな時でも我慢して、相手の嫌なところを突いて冷静に試合を運べた。まずは1戦取れて良かった。自分がしっかりペイントエリアにアタックすれば、何かが起きると分かっている」と手応えを口にした。

宇都宮はこれでアウェー3連勝。「アウェーで開き直ってプレーできている」と比江島。昨季に続いての決勝進出は第2戦のエースにかかる。

チャンピオンシップ準決勝GAME1
川崎70対83宇都宮
(21日・とどろきアリーナ・4905人)

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。