10年間、独学でピアノを練習し、憧れのピアニストとの共演という長年の夢が叶ったノリ漁師の男性。
アクシデントに見舞われながらも、夢をあきらめずに挑戦を続けている。

独学で10年間ピアノ練習…名曲をマスター

大観衆の前で「ラ・カンパネラ」を演奏している、いかつい男性。
佐賀市川副町に住む、徳永義昭さん(61)。

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10年間、誰にも教わることなく、毎日毎日1人でピアノに向き合い、リスト作曲の「ラ・カンパネラ」をマスターしてしまった徳永さんは…有明海でノリを作って40年以上、ピアノよりも船が似合う「海の男」。
そんな徳永さんに、大きなチャンスがやってきた。

徳永義昭さん:
フジコ・ヘミングさんの演奏を聞いて、ピアノを始めて…ある番組でフジコさんの前で「ラ・カンパネラ」を弾かせていただいて、4月28日に地元の佐賀でフジコさんがコンサートをされる。そのコンサートの前座で弾かせてもらえるんですよ。あの世界的に有名なフジコさんの前座って、すごいことなんです

なんと徳永さん、憧れのフジコ・ヘミングさんとの共演。しかも、地元・佐賀で実現することになったのだ。

徳永義昭さん:
いい演奏をしたい
(Q.家に帰って何する?)
ピアノの練習かな。やっときょうでノリが終わったから、練習時間を持てる

ノリの機械に右手を挟み骨折 まさかの事態に

憧れの人との夢の共演が目前に。
しかし、思わぬ事件が。

徳永さん、実は3月上旬にノリの機械に右手を挟んでしまったそうで…

徳永義昭さん:
骨折、骨折。先生が「手術しますか?」とおっしゃって。手術はしません。練習しなければならないから。じゃあ湿布で治しましょうかと。それからいっていない。仕事がないようになって、練習だけになったから、少しは痛みとれたけれども

とは言うものの、当然 完治している訳ではないので痛みがあり、練習にも影響が…

徳永義昭さん:
3時間以上はできなかった。手が痛かった。普通なら今の時期は5、6時間やっていたけれども、ペースが落ちている。練習不足

右手の付け根を骨折というまさかの事態に、不安を隠せないまま迎えた本番当日。

徳永義昭さん:
自信がない…。まるで自信がない。指が動かない

徳永さんを舞台に送り出す、妻の千恵子さん。

徳永義昭さん:
痛みとれました。大丈夫です

徳永義昭さん:
本日、フジコ・ヘミングさんのコンサートで前座を務めることになりました、徳永義昭と申します

舞台裏で祈る妻・千恵子さん。
演奏終了後…

徳永義昭さん:
ミスタッチ多発。ミスタッチが多かった

「フジコ・ヘミングさんに感謝以外ない」

フジコ・ヘミングさんの演奏後、花束を手渡す徳永さん。

コンサート終了後、フジコさんの楽屋にあいさつに訪れた徳永さん。

フジコ・ヘミングさん:
練習する時、力を入れない方がいい。小さい音で弾いた方がいい。じゃないと痛くなる。演奏の前の日は、あんまり弾かないこと

徳永義昭さん:
演奏は下手だったけれども、いまは感無量。感謝以外ないですね。フジコさんには。次は、世界かなと思うんですけれども…

「ノリ漁師」と「ピアニスト」の”二刀流“徳永義昭さん。

いつかは海外で演奏したい…次の夢に向かって、徳永さんの挑戦はまだまだ続く。

(サガテレビ)

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