Bリーグもいよいよ大詰め。東地区首位を走る千葉ジェッツは23日、大坂エヴェッサを97対74で下し6連勝としたが、前半の出だしのミス続出に指揮官は終始表情が曇っていた。

相手選手にパスをしてしまう、誰もいないところにパスをしてしまう、ショットブロックを許してしまう…千葉は第1クオーターにミスを連発し、故障者続出でわずか8人で臨んだ大阪相手に苦戦を強いられた。

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これにはハーフタイムに大野篤史ヘッドコーチ(44)も「ゲームに臨む姿勢が足りない、ホームで自分達がプレーすることへの責任感が全く足りていない。これがファンに見せる試合なのか」と喝を入れた。

第3クオーターの赤穂雷太(23)の豪快なダンクやラシード・ファラーズ(24)のプロ入り後初の3ポイントシュートをきっかけに逆転し勝利したものの、主将の富樫勇樹(28)は「前半のプレーが本当に悪すぎた。反省点がかなりあるので、修正しないと」と危機感を募らせた。

ラシードも「入りが悪くて、ベンチでもハーフタイムの控え室でも、こんなのは優勝出来るチームじゃないし、このままじゃCSに出るだけで満足するチームになってしまうぞと皆で話して、後半で巻き返せた試合だったと思う」と振り返った。

チャンピオンシップ(プレーオフ)進出を決めたが、東地区の地区優勝とCSホーム開催権をかけてアルバルク東京、川崎ブレイブサンダース、宇都宮ブレックスと順位を争う。残るは7試合。昨季王者・千葉は今季もチームスローガンに「いくぜてっぺん」を掲げるだけに、大野HCは「チャンピオンシップはホームで開催することが一番の恩返しだと思っていて、全力でそこに到達する」と力強く誓った。

千葉97-74大阪
(23日・船橋アリーナ・3879人)

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。