東京・銀座にあるロシア食品などを扱う専門店「赤の広場」。この店が、ロシアによるウクライナ侵攻の最中に、被害を受けていた。

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フジテレビ社会部・市原璃音記者
スタッフが店の中で接客中に、店の前を猛スピードで自転車が駆け抜け、外に出てみると、こちらの看板が割れて倒れていたということです

今週月曜日(2月28日)の夕方、店先に置いてあった看板が割られてしまったという。

ロシア食品店「赤の広場」 目撃した店員
お客さんの対応をしていて、横から見たが、(歩道に他に)人がいないのに(建物際の)ここの近くを通ったから、わざとではないかなと思って…

店名の由来となった「赤の広場」は、ロシアの首都・モスクワを象徴する名所。ロシアの侵攻に憤った何者かが看板を壊した可能性も考えられる。

ところが、この店の代表のミヤベ・ビクトリアさんは実はウクライナ出身だという。

ウクライナや隣のロシアといった国々と、日本の架け橋になりたいと思い、店を「赤の広場」と名付け、1年前にオープンした。

ロシア食品店「赤の広場」代表 ミヤベ・ビクトリアさん
悪口とか差別も、1回も受けたことはないですね。なぜ、そういうことをしてしまったのか分からないですね…

一方で、店への温かな支援も広がっている。

30代の男性客:
看板の話とかもあったんで、ちょっと、いつもより多めに買わせてもらいました。世界で起きていることと、このお店は関係ないなと

取材の最中には、警察官による事情聴取も行われていた。看板は路上に置かれていたため、自転車が避けきれず、ぶつかった可能性もある。

ロシア食品店「赤の広場」代表 ミヤベ・ビクトリアさん
わざとじゃないと考えています。そういう考えだけど、ただ1%心配。架け橋としては、ここの街に平和を作りたいですね。ずっと…

(「イット!」3月3日放送より)