福岡県で初めて誕生した太宰府市の覆面レスラー市議。議場では、目元が眉毛まで開いた覆面に限って着用が認められることになった。
そして1月11日、新しい覆面を着用した市議が初めて議会に出席した。

「議場で覆面マスク着用はありか、なしか」

2022年1月6日午前9時、太宰府市役所。黄色いマスクに赤い帽子姿で登場した男性は、覆面レスラーで、太宰府市議会議員のタコスキッド市議(45)だ。

覆面レスラーでもあるタコスキッド市議
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タコスキッド市議は、福岡市を活動拠点とする「プロレスリング華☆激」のメンバー。

タコスキッド市議:
おはようございます。よろしくお願い致します

覆面プロレスラーの命ともいえるマスク。選挙もこのマスク姿で初当選した。

しかし、「議場で覆面マスク着用はありかなしか」…これが物議を醸している。
全国では、同様のレスラー議員が3人いるが、議場での覆面着用については、それぞれ判断が分かれている。

太宰府市議会でも、議場や委員会室での帽子などの着用は原則認められておらず、覆面については禁止規定がないため、その判断が注目されていた。

タコスキッド市議:
普通か、普通じゃないかっていう判断で、取れって言われるんだったら、僕はこの顔が普通ですので、取れないですって

議場などでの着用を認めるか、話し合いが2021年12月に行われたが、その時点では結論が出ず、年明けに持ち越しとなっていた。

本人確認できるよう…条件付きで着用可能に

そして、この日が運命の日、タコスキッド市議の今後の議員生活を大きく左右する。
タコスキッド市議の覆面をよく見ると、額の位置に太宰府市のシンボルマークがあった!

額に太宰府市のシンボルマークが

タコスキッド市議:
市民の代表として活動するということを背負っているということですね

前回の覆面からバージョンアップし、額のシンボルのほか、本人確認ができるよう、目元を2倍ほど大きく開けている。

バージョンアップされたマスク

議場用に作った特別な覆面は、果たして着用を認められるのか!?
午前10時半、議会運営委員会での話し合いが始まった。そして約1時間後、委員会は終了した。

議会運営委員会・宮原伸一委員長:
基本的には、マスク着用は大丈夫ということで、許可をするような形になっています

全国で前例もあり、市議会の規則に反しないという理由から、太宰府市議会は目元が眉毛まで開いた覆面に限って着用を認めることを決めた。
この結果にタコスキッド市議は、少しほっとした様子だった。

タコスキッド市議:
パーソナルな案件に関して1つ1つ議論ができたことが、僕はすごく成果かなと思っています

ほっとした様子のタコスキッド市議

しかし、眉毛まで出すとなると、覆面の面積がさらに小さくなり、見た目もかなり変わってしまいそうだ。

タコスキッド市議:
眉毛まで出すのどうしようかな。作り直しですね。デザインから全部やり直しです(笑)

ただ、今後なりすましのおそれもないとは言い切れない。それを防ぐために本人確認が行われる。
議会の前に毎回、事務局長が覆面を脱いだ素顔を確認するという。

「一層気を引き締めて仕事に臨む」

そして11日午後、覆面マスクの着用を認めたあと初となる議会が開かれた。
議会前には、事務局長に素顔を見せて本人確認を受けるタコスキッド市議の姿があった。

果たして議場では、どんな覆面を着用するのか?

議場に現れたタコスキッド市議。これまでの覆面マスクと一体、どこが違うのか?
従来のマスクと比較してみると、議会が示した条件通りに、目元まわりの部分が広くなっていて、しっかりと眉毛が見えるようになっている。

目元が広く、眉毛も確認できる議場専用マスク

この議場専用マスクは、どこまで顔を見せられるのか試行錯誤を重ね、3日間かけて作成したという。

(Q.マスクのできは何点くらい?)
タコスキッド市議:

30点ですかね…。これだけ顔を開けるのは難しいですね。すごく悩みました

議場と委員会室のみ着用するこの新しいマスク。議場をあとにするときは、上から以前のマスクをかぶる。

タコスキッド市議:
市議会の中での賛否両論は乗り越えましたが、視聴者の方、市民の方の賛否両論がまだたくさんあるので、そこをどう納得してもらうか。それは、僕が市議会議員としてきちんと仕事できるかどうかだと思うので、そこは、より一層気を引き締めて仕事に臨みたいなと思います

(テレビ西日本)