さむ~い冬に事業を拡大する「かき氷」の専門店が、石川県にある。“熱い気持ち”で店づくりに取り組むユニークな店を取材した。

遠方からも“ゴーラー”が訪れる かき氷専門店

石川を襲った寒波。兼六園では、雪もたくさん降っていた。そんな中、やってきたのは金沢市にあるカフェ「ウミネコパーラー」。店内にはモダンな家具が並び、おしゃれな雰囲気だ。

カフェ「ウミネコパーラー」(石川・金沢市)
カフェ「ウミネコパーラー」(石川・金沢市)
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向山侑希アナウンサー:
なんのお店ですか?

ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
かき氷の専門店です

ウミネコパーラー・足立秀幸さん
ウミネコパーラー・足立秀幸さん

このウミネコパーラーは、冷たいスイーツ・かき氷の専門店だ。向山アナの顔と同じぐらいの大きさのかき氷「みかんカスタードキャラメル」が運ばれてきた。

運ばれてきたのは大きなかき氷
運ばれてきたのは大きなかき氷

向山侑希アナウンサー:
おいしい! キャラメルがほろ苦で、みかんがよく合っている。中にはゴロっとみかんの果肉が入っていて、これが甘くておいしい

中にもたっぷりと果物が
中にもたっぷりと果物が

ウミネコパーラーでは、じっくりと凍らせた透明度の高い氷を使い、フルーツはその季節で最もおいしいものを使っている。

ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
今まで北陸で、1年通して営業しているかき氷屋さんはなかった。やっと「冬でもかき氷」が根付いてきたと思う

向山侑希アナウンサー:
かき氷というと夏のイメージが強いが、冬でもお客さんは入る?

ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
夏のように混むことはないが、結構好きな人が来る

この味を求めて、北陸の寒い冬にも、店には愛好家が訪れている。この日の天気は雪。外の気温は1℃だった。

来店客:
東京から来ました。おいしかったです。ふんわりしていて

――食べるのは1杯だけ?

来店客:
2杯食べます

――気温は1~2℃ですが?

来店客:
全然大丈夫です!

冬でも食べたい! こうしたかき氷ファンを「ゴーラー」と呼ぶ。

店では、季節ごとに複数のかき氷をラインアップ。あたたかいコーヒーも提供しているので、冬でもおいしく味わえる。

スポンジの代わりに氷を使った「ケーキ氷」も

こだわりのメニューは、かき氷以外にもある。

ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
お待たせしました。ケーキ氷になります

向山侑希アナウンサー:
かわいらしい! 見た目はケーキですよ

見た目は“ケーキ”のかき氷
見た目は“ケーキ”のかき氷

このケーキ氷は、本物のケーキ用の型を使って仕上げる特別商品だ。スポンジの代わりに氷を自慢のソースで何層にも重ね、仕上げは生クリームでデコレーションしてある。

向山侑希アナウンサー:
ケーキ氷を始めたきっかけは?

ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
夏は忙しくて凝ったモノをつくれないので、ちょっと手が空く秋冬に面白いものができないかと思い始めた

向山侑希アナウンサー:
クリスマス以外にもケーキ氷は食べられる?

ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
バレンタインデーやホワイトデーなど、特別な日に合わせて提供します

向山侑希アナウンサー:
季節のケーキ氷も楽しめるのに、この店だけでしか食べられないのはもったいないのでは?

ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
実は新しい店舗を用意していて、金沢市内で1月にもう1店舗始めます

新しい店は、今の店から約8km離れた金沢市郊外に構えた。客席、調理場ともに現在の倍の広さになる予定だという。

新店舗は現在の倍の広さに
新店舗は現在の倍の広さに

向山侑希アナウンサー:
お客さんの顔も見ながら、かき氷をつくれそうですね

ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
前の店よりも客席が抜けているので、よく見える。お客さんとコミュニケーションをとりながらできたらいい

向山侑希アナウンサー:
お客さんのどんな顔を見たいですか?

ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
味わって、無言で黙々と食べている顔を見たいです

石川にあるユニークな店は、冬なのに熱い気持ちで店づくりに取り組む、つめたいスイーツの専門店だった。

(石川テレビ)

石川テレビ
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