さむ~い冬に事業を拡大する「かき氷」の専門店が、石川県にある。“熱い気持ち”で店づくりに取り組むユニークな店を取材した。
遠方からも“ゴーラー”が訪れる かき氷専門店
石川を襲った寒波。兼六園では、雪もたくさん降っていた。そんな中、やってきたのは金沢市にあるカフェ「ウミネコパーラー」。店内にはモダンな家具が並び、おしゃれな雰囲気だ。
この記事の画像(14枚)向山侑希アナウンサー:
なんのお店ですか?
ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
かき氷の専門店です
このウミネコパーラーは、冷たいスイーツ・かき氷の専門店だ。向山アナの顔と同じぐらいの大きさのかき氷「みかんカスタードキャラメル」が運ばれてきた。
向山侑希アナウンサー:
おいしい! キャラメルがほろ苦で、みかんがよく合っている。中にはゴロっとみかんの果肉が入っていて、これが甘くておいしい
ウミネコパーラーでは、じっくりと凍らせた透明度の高い氷を使い、フルーツはその季節で最もおいしいものを使っている。
ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
今まで北陸で、1年通して営業しているかき氷屋さんはなかった。やっと「冬でもかき氷」が根付いてきたと思う
向山侑希アナウンサー:
かき氷というと夏のイメージが強いが、冬でもお客さんは入る?
ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
夏のように混むことはないが、結構好きな人が来る
この味を求めて、北陸の寒い冬にも、店には愛好家が訪れている。この日の天気は雪。外の気温は1℃だった。
来店客:
東京から来ました。おいしかったです。ふんわりしていて
――食べるのは1杯だけ?
来店客:
2杯食べます
――気温は1~2℃ですが?
来店客:
全然大丈夫です!
冬でも食べたい! こうしたかき氷ファンを「ゴーラー」と呼ぶ。
店では、季節ごとに複数のかき氷をラインアップ。あたたかいコーヒーも提供しているので、冬でもおいしく味わえる。
スポンジの代わりに氷を使った「ケーキ氷」も
こだわりのメニューは、かき氷以外にもある。
ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
お待たせしました。ケーキ氷になります
向山侑希アナウンサー:
かわいらしい! 見た目はケーキですよ
このケーキ氷は、本物のケーキ用の型を使って仕上げる特別商品だ。スポンジの代わりに氷を自慢のソースで何層にも重ね、仕上げは生クリームでデコレーションしてある。
向山侑希アナウンサー:
ケーキ氷を始めたきっかけは?
ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
夏は忙しくて凝ったモノをつくれないので、ちょっと手が空く秋冬に面白いものができないかと思い始めた
向山侑希アナウンサー:
クリスマス以外にもケーキ氷は食べられる?
ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
バレンタインデーやホワイトデーなど、特別な日に合わせて提供します
向山侑希アナウンサー:
季節のケーキ氷も楽しめるのに、この店だけでしか食べられないのはもったいないのでは?
ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
実は新しい店舗を用意していて、金沢市内で1月にもう1店舗始めます
新しい店は、今の店から約8km離れた金沢市郊外に構えた。客席、調理場ともに現在の倍の広さになる予定だという。
向山侑希アナウンサー:
お客さんの顔も見ながら、かき氷をつくれそうですね
ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
前の店よりも客席が抜けているので、よく見える。お客さんとコミュニケーションをとりながらできたらいい
向山侑希アナウンサー:
お客さんのどんな顔を見たいですか?
ウミネコパーラー・足立秀幸さん:
味わって、無言で黙々と食べている顔を見たいです
石川にあるユニークな店は、冬なのに熱い気持ちで店づくりに取り組む、つめたいスイーツの専門店だった。
(石川テレビ)